
サードパーティCookieの終焉が刻々と迫るなか、Googleの反トラスト法違反訴訟の結果を待ちわびる業界各社は、ChromeのサードパーティCookieサポート廃止を延ばすように求めている。
Googleは大西洋の西側でも東側でも中央政府を相手に競争抑止の戦いをいくつも繰り広げているが、関係者のなかには、Googleのプライバシーサンドボックス(つまり、基盤となるテクノロジーを伴わずに、行動ターゲティング広告を継続する手段)の提案が、そうした競争抑止の戦いから生じ得る政府の非難を免れるために考えられた戦略なのではないかと危惧している人たちもいる。
プライバシーサンドボックスはGoogleの「抜け穴」なのか
関係者が特に注目するのは、プライバシーサンドボックスにおけるGoogleの提案が、広告サーバー兼SSPの役割を果たしているChromeと実質的に同等なのかという点だ。
たとえば、Googleの提案が英国競争・市場庁(Competition Markets Authority、事実上、世界トップのプライバシーサンドボックス規制機関だ)から100%承認されるとなれば、米国の反トラスト各当局が求める救済措置はいずれも無駄になるのではないかと取り沙汰されている。
一方、プライバシー保護のロビイストらは、EU一般データ保護規則(European Union’s General Data Protection Regulations;以下、GDPR)やカリフォルニア州プライバシー権利法(California Privacy Rights Act)のような法令を規範と見なしている。
独立系アドテクベンダーが「ビックテックはこうした法律の抜け穴をかいくぐり、その支配力を守ろうとしている」と主張するなか、消費者保護団体は「当初の法の精神に固執しないことが重要だ」と指摘する。
なかには、プライバシー保護と競争強化という理想像は相反するのではないかと考える関係者もいる。[続きを読む]
The post Google 解体は避けられない? 待ち受ける「プライバシー保護」と「反トラスト」という2つの厳しい圧力 appeared first on DIGIDAY[日本版].
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