
バッスル・デジタル・グループ(Bustle Digital Group:以下、BDG)の看板メディアブランド「バッスル(Bustle)」は、2022年には1日約150本の記事を公開していた。しかしそれは、検索およびソーシャルプラットフォームが、量より質を優先するようアルゴリズムを変更する前の話だ。
それ以降、記事は1日約30~40本に減少していると、BDGのマーケティングおよびオーディエンス開発担当シニアバイスプレジデント兼ソーシャル部門責任者のウェス・ボナー氏は3月25日、コロラド州ベイルで開催されていたDIGIDAY PUBLISHING SUMMITの壇上で語った。
トラフィック減少の影響を抑えるための編集合理化
BDGは以後、「より大きく報じられている話題や、セレブリティの特集、写真、動画など(中略)本当に反響を呼び、バイラル化するもの」にリソースを集中させているとボナー氏はいう。
BDGもまた、プラットフォームがパブリッシャーに重きを置かなくなった影響と無縁ではなく、戦略転換はそうした状況の変化を反映したものだ。2023年5月にFacebookがリンクを含む投稿に変更を加えたことで、BDGはFacebookからの参照トラフィックの約半分を失った。ボナー氏は、トラフィックが変更以前のレベルに戻ることはないとみている。
幸いなことに、この参照トラフィックの減少はBDGの収益に「大きな影響」を及ぼしていないとボナー氏はいう。「コンテンツパートナーの大半は、我々からあらゆる領域のコンテンツプログラムを購入している。すなわち我々のタレントブッキングを購入し、オンサイトコンテンツ、ソーシャルコンテンツ、動画、写真、イベントを購入している(中略)だから幸いなことに、ウェブサイトの参照トラフィックによって収益に大きな影響は出ていない」。
さらにBDGは編集戦略を合理化し、「できるだけ多くのコンテンツカテゴリー」をカバーして「できるだけ多くのカテゴリー別広告費を広告主から獲得する」方針をやめ、「ライフスタイル系サイトではせいぜい3つか4つのカテゴリー」に的を絞り、「旅行や食品など、よりニッチなカテゴリーは、ポートフォリオ全体に分散させようとせず、それらに特化したサイトに移動させる」方針に転換しているとボナー氏はいう。[続きを読む]
The post トラフィック減少 に直面するメディアが取るべきは、記事数増加よりイベント開催か appeared first on DIGIDAY[日本版].
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