
ロブロックス(Roblox)は4月29日にeコマースをスタートし、5月1日に動画広告を実装したことで、その野望を高らかに宣言した。同社はもはやゲーマーのためのハブであることに飽き足らず、広告を含むデジタルライフのあらゆる側面を網羅する存在へと変貌を遂げようとしている。
5月1日付でロブロックスは、2023年11月にスタートした6カ月間のベータテストを完了し、動画広告インベントリへのアクセスをすべての広告主向けに拡大した。マーケターはロブロックスのセルフサービス式のアドマネージャーツールを通じて動画広告を購入できる。同社はまた、パブマティック(PubMatic)と提携し、近い将来、ブランドがロブロックスで動画広告をプログラマティックに購入できる機能を実装するとしている。
広告プラットフォームとして認めてもらうためのロブロックスの戦略
「広告主はブランドに新たな形で脚光をあてる方法に目を配り、常に模索している。今回の方法は非常に新しく、ほかと一線を画すものだといえる」と、パブマティックの南北アメリカ地域担当最高売上責任者を務めるカイル・ドーズマン氏は語る。「ロブロックスはこれまでも動画の力を強く信じ、動画資産に多大の投資を行ってきた。これらを消費者に提示する新たな方法を編み出したこと、また非常にエンゲージメントの高い、これまでとは異なるユニークな消費者層にアピールできることは、彼らにとって非常に魅力的だ」。
ロブロックスの動画広告は、ロブロックスのバーチャル世界にあるスクリーン上に表示されるという形をとる。この点で、ロブロックスのバーチャル世界にすでに組み込まれているビルボードやポータル広告によく似ている。動画広告の本格実装は、イノベーション予算の実験場ではなく、もっと有効な広告プラットフォームとしてブランドに認めてもらうための、ロブロックスの総合戦略の一環だ。
「動画広告は摩擦を取り除く方法のひとつと考えている」とロブロックスのグローバルパートナーシップ担当バイスプレジデントであるステファニー・ラサム氏は言う。「数百万、数千万という数の非常にエンゲージメントの高いZ世代ユーザーにどうにかしてアプローチしたいという、市場からの需要は膨れ上がってきている。彼らはロブロックスの総合戦略の一翼を担い、テストに乗り出そうとしている。これはまだ最初の一歩であり、参入障壁はとても低く、我々のユーザーに自然な形で関与することで何が可能になるのかを知ることができるだろう」。[続きを読む]
The post ロブロックス 、動画広告とeコマースを開始。バーチャルとマーケティングの「架け橋」となるか appeared first on DIGIDAY[日本版].
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