
デジタル広告業界では、サードパーティCookieに取って代わるかどうかはまだわからないが、Cookieレスソリューションの宣伝に余念がない。しかし比較的新しい選択肢として、データコラボレーションが話題になることが増えている。
3月に開催されたDIGIDAY PUBLISHING SUMMITの非公開タウンホールセッションにおいて、あるパブリッシャー幹部はチャタムハウスルールに基づいて匿名を条件に、ブランドとのデータコラボレーションに参画することへの関心を高めていると語った。このパブリッシャー幹部によると、データコラボレーション(データコラボと略されることもある)によって、パブリッシャーがより権威ある地位を手にするだけでなく、広告主がリーチできる価値の高いオーディエンスの範囲を拡大できるという。
「広告主はデータアセットを組み合わせ、よりよいストーリーを共に作りたいと考えている。そうすることで、これまで置き去りにされてきた特定あるいは発見不可能だったユーザーに対し、ブランドのファーストパーティデータを有効活用し、それをアクティベートする方法を考えることができる」と話す。
そして、買い手側の大部分もこうしたデータコラボレーションを望んでいる。サードパーティCookieを使ったターゲティングができなくなれば、顧客のファーストパーティデータと決別する必要はないと理解しているのだ。
しかしデータコラボレーションとはいったい何なのだろうか? またなぜ今になって、デジタル広告市場で有効なターゲティングの選択肢として浮上しているのだろうか?
──データコラボレーションとは何か?
データコラボレーションとは、パブリッシャーやブランド、(場合によっては)リテールメディアネットワークのあいだで交わされる取引であり、それぞれが持つファーストパーティのオーディエンスや顧客データを活用し、ブランドがリーチできていない新たな見込み消費者を見つけることを目的としている。
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The post サードパーティCookie廃止後の新たな潮流: データコラボレーション の可能性とその実践 appeared first on DIGIDAY[日本版].
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