
正しいか間違っているかはともかく、広告で不祥事が起きるたびに、アドベリフィケーション技術はスケープゴートにされてきた。
詐欺やIDスプーフィングであれ、怪しげなサイトであれ、たいていは、アドベリフィケーションツールを提供する企業が責任を問われることになる。そのため、最近続いたアドテクノロジー関連の不祥事で、彼らのような企業に目が向けられたのも、驚きではなかった。
苛立ちを募らせるブランドたち
フォーブス(Forbes)が広告費のアービトラージ(サヤ取り)を目的としたサイトを運営していたことが発覚したとき、マーケターは自社が利用しているアドベリツールはなぜ見抜けなかったのかと困惑した。アドテク大手のコロッサス(Colossus)がCookieのIDのラベル付けを誤っていたことが判明したときもマーケターは眉をひそめ、いら立ちを募らせた。そして彼らは、こう尋ねずにはいられなかった。この間、ダブルベリファイ(DoubleVerify)やインテグラル・アド・サイエンス(Integral Ad Science:以下、IAS)は何をしていたのかと。
しかし、問いかけに対しマーケターが得られた答えは、(正しいにせよ間違っているにせよ)十分に納得できるものではなかった。そこで彼らは、自分たちの手で問題を解決できないか考え始めた。
匿名を条件にDIGIDAYの取材に応じたある広告幹部は、次のように述べている。「マーケターは、完全なキュレーション(厳選された広告在庫)やオプトイン(同意を得たリーチ)のみを購入した場合と比べながら、そもそもアドベリツールを使用すべきなのか見直し始めている」。
また、別の幹部は次のように指摘した。「フォーブスがMFAサイトを運営していることを検知できなかった理由について、アドベリフィケーション企業から得た回答はあまり納得できるものではなかった。彼らはきめ細かい対応ができないのだ」。
このような状況に読者が既視感を覚えたとしても、不思議はない。数年前、マーケターはソーシャルメディアに関して同じような話をしていた。アドベリフィケーション企業の技術革新のスピードが遅く、YouTubeの怪しげなコンテンツから広告を保護できていないと不満を述べていたのだ。
そこで彼らは、自社のプラットフォームに合わせたソリューションを提供できるゼファー(Zefr)のような企業に目を向け始めた。[続きを読む]
The post アドベリフィケーション ツールに対する疑念の声がマーケターから相次ぐ。「彼らはきめ細かい対応ができない」 appeared first on DIGIDAY[日本版].
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