弱者が強敵に挑む戦いにおいて、プライムデーとして知られているAmazonの48時間限定サマーセールイベントに対抗すべく、ソーシャルメディアアプリのTikTokは「Deals For You Days」という独自のセールイベントを開催した。しかしこのイベントは、小売業界におけるAmazonの優位性を揺るがすものとはならなかったようだ。
TikTokは、小規模ビジネスを一夜にして急成長させる動画共有プラットフォームという評判を獲得している。一方でソフトウェア会社セールスフォース（Salesforce）による「自社製品を利用した15億人の買い物客の行動に基づくデータ」によると、TikTokの「Deals For You Day」はかなり控えめなイベントだったことが示唆されている。Amazon以外の小売業者にとって、プライムデーの2日間の米国での販売総額は前年比で3%増だった。これとは対照的に、7月9日から7月17日まで開催されたTikTokの「Deals For You Days」イベント期間中の販売総額の伸びは、実に6%減であった。
問題のひとつとして考えられるのは、TikTokのこのセールイベントが大幅な割引を提供しなかったことだろう。セールスフォースによると、プライムデーの平均割引率が22%だったのに対しTikTokの平均割引率は18%だった。米モダンリテールが以前報じたところによると、TikTokは「Deals For You Days」において一部ブランドの割引を補助したという。
「結局のところ、小売業者も消費者も今年のTikTok版プライムデーにはあまり参加しなかった」とセールスフォースのアナリストは記した。 ［続きを読む］
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