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広告業界の岐路: イーロン・マスク 氏の提訴がGARMを崩壊に追い込む

イーロン・マスク氏は2年前にXを買収して以来、広告主とは一貫して対立関係にあり、「くたばれ」などと悪態をつくことさえあった。対する広告主はこれを意に介さず、公然とXを非難し、広告出稿を停止する意向を隠さなかった。

彼らはマスク氏の子どもじみた癇癪(かんしゃく)を単なる「こけおどし」だとあしらった。すると、マスク氏は広告主の主要な業界団体を相手取り訴訟を起こした。突然、完璧な静寂が落ちた。

誰も火中の栗など拾いたくない。標的とされた世界広告主連盟(WFA)、全米広告主協会(ANA)、WPP、ユニリーバ(Unilever)、マース(Mars)、オーステッド(Orsted)らはいずれも、業界の観測筋が憂慮すべき事態と見るこの展開について、まだ公にコメントしていない。とはいえ、彼らはすでにその渦中にいる。

問題の「展開」とは、業界標準を策定する任意団体「責任あるメディアに向けた世界同盟(Global Alliance for Responsible Media:GARM)」の崩壊のことだ。マスク氏から暴徒のような振る舞いだと非難され、提訴された後、運営元のWFAはGARMの活動停止を決断した。

「軽々に決めたことではない」とWFAのステファン・レールケ最高経営責任者(CEO)はメンバー企業に宛てた電子メールで述べている。なお、この電子メールの内容はビジネスインサイダー(Business Insider)が最初に報じ、後に米DIGIDAYが確認している。いずれにしても、GARMは限られたリソースしか持たない非営利団体であり、ほかに選択の余地はなかった。
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