
- 全米最大の製紙メーカー、ジョージアパシフィックはメディア業務のインハウス化で、予算効率を25%改善。
- インハウス化は実験的な広告支出を妨げることもあるが、ジョージアパシフィックはCPMの低下と効果の向上を実現しつつ、音声広告などにも投資を行っている。
- ただし、完全なインハウス化ではなく、コスト効率とメディアやクリエイティブのコントロールを両立するためエージェンシーの併用が効果的だとしている。
広告主がメディア業務を内製化する場合、通常は透明性と予算のスリム化を念頭に置いている。多くの場合、そこに実験の余地はあまり残されていない。
しかし、なかには例外もある。米国最大の製紙メーカー、ジョージアパシフィック(Georgia-Pacific)は、デジタルメディア予算をすべて社内で管理するが、今後ストリーミングオーディオプラットフォームへの広告支出を増やしていくと、同社の統合マーケティング担当シニアディレクター、ハビエル・バスティロス氏は話す。
インハウス化で予算効率は25%改善
ジョージアパシフィックは、今後3年間でSpotifyやパンドラ(Pandora)への投資を「2倍から3倍」に増やす予定だと、バスティロス氏は米DIGIDAYに語った。同時に、8人からなるインハウスメディアチームは、同社のポートフォリオ全体で年間3000万~5000万ドル(約43億3500万~72億2500万円)のデジタルメディア投資を管理している。
以前のエージェンシー契約と比較して、メディア予算の効率が推定25%向上しているが、これはエージェンシーの人件費を吸収し、DSPと直接関係を構築し、取引するアドテクベンダーの数を減らした総合的な結果だという。
「ストリーミングオーディオは消費者に浸透しつつある。ストリーミングオーディオの利用時間は伸びている」とバスティロス氏は述べたが、同社のメディアミックスの構成については明らかにしなかった。同社は、トイレットペーパー、テーブルナプキン、事務用紙などの製品を手がけ、「エンジェルソフト(Angel Soft)」、「ブルーリボン(Blue Ribbon)」、「ブローニー(Brawny)」などのブランドを擁する。
ジョージアパシフィックは2022年にストリーミングオーディオチャネルのテストを開始し、2024年中に音声メディアへの投資を同社のポートフォリオ全体に拡大する予定だ。[続きを読む]
The post 世界最大の製紙メーカーが インハウス でのメディアバイングで得た、ふたつの成果 appeared first on DIGIDAY[日本版].
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