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ヴィクトリアズ・シークレット の新CEO、「時代遅れ」の小売戦略を刷新できるのか?

ライバルに勝てないなら、ライバルを雇おうではないか。

これは、苦戦を強いられているショッピングモールの定番小売業者、ヴィクトリアズ・シークレット(Victoria’s Secret)が明らかに踏襲しているモットーだ。同社は再建への注力を指揮するために、ライバルのランジェリーブランドであるサヴェージ X フェンティ(Savage X Fenty)のCEOヒラリー・スーパー氏を引き抜いたのだ。

ヴィクトリアズ・シークレットは8月14日の発表で、CEO兼取締役会のメンバーを即辞任したマーティン・ウォーターズ氏の後任としてスーパー氏が就任することを明らかにした。9月9日にスーパー氏がCEOに就任するまでのあいだ、同社の最高財務・管理責任者のティム・ジョンソン氏が暫定CEOを務めた。ヴィクトリアズ・シークレットのドナ・ジェームス会長はこの発表の中で、スーパー氏が「ビジネスの次の章を推進し、北米における中核事業の成長を加速するという、当社の変革戦略の最重要理念を実現する」と述べた。

スーパー氏は現在、ヴィクトリアズ・シークレットの文化的イメージを刷新する任務を負っている。同ブランドはというと、依然としてGストリングとハイヒールを履いた棒のように痩せた白人のスーパーモデルたちを思い起こさせる存在だ。これを変えるのは容易ではない。特に、同ブランドが競合するリアーナのサヴェージ X フェンティのような企業は、インクルーシブなマーケティングや多様な体型を受け入れ、ヴィクトリアズ・シークレットの対抗勢力として効果的に立ち位置を築いていることを考えるからだ。さらに、四半期決算が連続して売上不振であることを考慮すると、新CEOが苦戦を強いられることは明らかだ。

スーパー氏のサヴェージ X フェンティでの在籍期間は短かったものの(2023年6月に入社)、その経験は小売アナリストの間で楽観的な見方を生んでいる。アバクロンビー&フィッチ(Abercrombie & Fitch)やギャップ(Gap)などのモール小売業者が復活計画を進めている最中であるため、ヴィクトリアズ・シークレットが苦境から復活を遂げる最初のブランドにはならないだろう。だが、スーパー氏の小売ノウハウがヴィクトリアズ・シークレットの1350以上の店舗に客を呼び戻すのに十分であるかは、未知数だ。

サヴェージ X フェンティのトップを起用することにより、ヴィクトリアズ・シークレットは、その根源的な魅力、つまりセクシーさは保ちつつ、よりモダンでよりインクルーシブな要素を加えようとしている。コンサルティング会社のエーラインパートナーズ(A Line Partners)の創業者ガブリエラ・サンタニエッロ氏は「同社はブランドのDNAに立ち返ろうとしている。顧客からはヴィクトリアズ・シークレットの復活が待ち望まれている」と述べる。

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