
- 新たなロイヤルティ戦略として、金銭的な取引ではなく体験型あるいはブランドとの情緒的なつながりにフォーカスした戦略が登場している。
- 経験型リワードプログラムの登場で、ブランドは顧客との情緒的なつながりを強化し、共感を引き出している。
- イベントや体験型プログラムを通じ、顧客とのコミュニティ形成によって、ロイヤルティ向上を図っている。
シート型洗濯用洗剤を販売しているブランドのトゥルーアース(Tru Earth)は7月に、インタラクティブなロイヤルティプログラムをローンチした。その一環として同社は、30日間の「プラスチックフリーな7月(Plastic Free July)」というチャレンジを開催し、プラスチック製品の代わりに非プラスチック製品を使用したときの写真を投稿するよう顧客に呼びかけた。
その見返りは、割引と交換できるポイントだ。トゥルーアースのプログラムは、ロイヤルティの分野で起こっている大きな変化を象徴している。顧客にとって馴染みのあるロイヤルティプログラムは、「コーヒーを9杯買うと10杯目が無料」、「1ドルにつき1ポイント貯まり、100ポイントで5ドル割引」といったものがスタンダードだった。現在は、体験やVIP招待、あるいはブランドのミッションとの情緒的なつながりにフォーカスした新しいタイプのプログラムが登場している。
金銭的な取引を行うプログラムとは異なり、これらの体験型リワードプログラムは、マーケティングエージェンシーがいうところのミレニアル世代やZ世代の共感を得るための鍵であるブランドの価値提案や、より広範な目的と密接に結びついている。
「小売業界の標準的なリワードプログラムは、『当店での買い物に使えるXポイントを進呈』というものだ」と、ロイヤルティテクノロジー企業のスーパーロジック(Superlogic)のCEOで創業者のリン・ダイ氏は米モダンリテールに語った。「消費者はみな、それを期待している。だからこそ、先進的な考えを持つブランドの多くは『どのように革新し、ライバルに差をつけるか。自社の製品は消費者のライフスタイルにどのように適合するか』について考えている」。続きを読む
The post ロイヤルティ 戦略はどう変化しているのか? 米国で体験型リワードプログラムが増加している理由 appeared first on DIGIDAY[日本版].
Source: New feed
