
- 環境に配慮した製品への関心は高いが、「グリーン疲れ」によって消費者はサステナブルな主張に懐疑的になり、性能を優先する傾向が強まっている。
- ドロップスやダーティラボといったブランドは、環境配慮よりもまず製品性能を訴求し、価格競争力を備えた製品で消費者の信頼を得る戦略を取っている。
- 消費者の求める「効能、安全性、サステナビリティ」を兼ね備えた製品を提供することで、環境配慮型製品が再び注目されつつある。
最近の食器用洗剤売り場にみられる傾向が何かを物語っているとするなら、環境に優しいと声高にアピールする企業の時代が過ぎ去ろうとしている、ということかもしれない。
ウェグマンズ(Wegmans)やマイヤー(Meijer)で販売されている洗剤ブランド、ドロップス(Dropps)は、カスケード・プラチナ(Cascade Platinum)といった競合他社に対抗すべく、食器洗い機用洗剤カプセルのウルトラウォッシュ・プラス(UltraWash Plus)を発売した。この製品は、3種類の洗剤が分かれて入っているジェルボールのような形状をしている。またリン酸塩、塩素、フタル酸エステル、硫酸塩、染料を使用していないのだが、リサイクル可能な段ボール製のパッケージには特にその情報は記載されていない。キャッチフレーズには「バイオベースのパワー食器洗い機用洗剤」とあり、油汚れを落とし、24時間こびりついた食品の洗浄が可能で、グラスをピカピカにする、とうたっている。
「これまで数多くのグリーンなブランドがあったが、効能が伴っていなかった。その結果、特に食器や洗濯のような性能が重要なカテゴリーでは消費者が本質的に懐疑的になっている」と、ドロップスのCEO、アラステア・ドーワード氏は語る。「一部の消費者に対しては、まずは性能で信頼を得てから、サステナブルな配慮をアピールする必要がある」。続きを読む
The post 「 グリーン疲れ 」に向き合うブランド 環境訴求より性能重視で消費者心理を変える appeared first on DIGIDAY[日本版].
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