
2024年、ブランドリセールテック企業であるトローブ(Trove)は多忙な1年を過ごした。5月、テリー・ボイル氏がCEOに就任し、8月にはライバル企業のリキュレート(Recurate)を買収した。11月、トローブは最初期からのクライアントであるパタゴニア(Patagonia)と提携し、リセールプラグイン(Resale Plugin)と呼ばれる新機能を発表した。ブランドがeコマースストアでの新品の販売に、中古品販売をシームレスに統合するための機能である。
トローブによるリキュレートの買収は、ブランドリセールの舞台裏で繰り広げられる競争の情勢を大きく変えた。2022年頃を端緒として、トローブ、リキュレート、アーカイブ(Archive)、スレッドアップ(ThreadUp)、リフローント(Reflaunt)、キャッスル(Caastle)などのリセールテック企業は、新たなブランドと契約し自社プラットフォームに取り込むべくしのぎを削ってきた。
こうした企業のテクノロジーを利用して、この2年間に新たにリセールチャンネルを導入したブランドには、リーバイス(Levi’s)、パタゴニア、オスカー・デ・ラ・レンタ(Oscar de la Renta)、アバクロンビー&フィッチ(Abercrombie & Fitch)などがある。
しかし、いまやトローブはこの分野のリーダーの地位を手にした。リキュレートの買収により、トローブはブランドリセール市場の75%を手中に収め、在庫管理とP2Pリセールの両方のサービスを提供している。2016年の創業時、同社は1億5000万ドル(約235億7000万円)の資金を調達した。ボイル氏によれば、2025年にトローブは、ブランドリセールにおいてまだ萌芽的といえる側面にさらに力を入れるという。それは、ブランドの主要販路と中古品販路の統合だ。[続きを読む]
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