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「大きなロゴはいらない」  ラグジュアリーブランド はなぜ品質回帰へ向かうのか

記事のポイント

  • 消費者の価値観の変化により、ラグジュアリーブランドが品質重視へと方向転換しはじめている。
  • 小規模で職人技を重視するブランドや、中古市場が高評価され、注目を集めている。
  • 真のラグジュアリーとは何かを見直す動きが広がり、創造性とクラフツマンシップへの回帰が求められている。

ラグジュアリーファッションが転機を迎えている。長年にわたり価格の引き上げと品質の低下を続けてきたブランドが、自らの価値提案を再考しつつあるのだ。背景には、顧客が何にお金を使うかに関して、ますます慎重になっている事情がある。

3月11日に閉幕したパリファッションウィークで、トム・フォード(Tom Ford)のハイダー・アッカーマンは、精密な縫製と豪華な生地を特徴とするコレクションを披露した。今回がデビューとなるドリス・ヴァン・ノッテン(Dries Van Noten)のジュリアン・クロスナーは、手作業による細部装飾を強調し、ラグジュアリーが職人魂を意味した時代を想起させた。トム・フォードに勤めた経験をもつ、あるラグジュアリー業界関係者はインタビューのなかで、トム・フォードはレディースコレクションの生産を、親会社のゼニアグループ(Zegna Group)を通じて再び内製化していると語った。さらに、バイヤーやファッション業界関係者の話によれば、パリファッションウィークで話題の中心となったのは、ラグジュアリーブランドが「高品質」な仕上げ、デザイン、素材に回帰していることだったという。

2025年1月にベイン&カンパニー(Bain & Company)が発表した、アルタガンマ財団(Altagamma)との共同制作の報告書によれば、2024年のラグジュアリー消費の総額は横ばいだった一方、業界は過去2年間に5000万人の顧客を失った。こうした顧客の多くは、商品が──おそらく品質低下が一因となって──もはや価格に見合わないと感じ、ブランドに見切りをつけていた。[続きを読む]

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