
- イーベイはリアルタイム検索データやAIを活用し、顧客に最適な商品を届けるキュレーション体験を強化している。
- バガブーやウェイフェアも比較ツールや独自の認証プログラムを導入し、ユーザーが迷わず商品を選べる仕組みを構築している。
- 各社はレコメンドの最適化を通じて、EC上での発見体験と購入率の向上を図っており、パーソナライゼーションが競争力の鍵となっている。
マーケットプレイスに23億点以上の商品が出品されているイーベイ(eBay)にとって、大きな課題のひとつは、膨大な商品群のなかから、顧客に合った商品をわかりやすく届けることだ。
この課題に対応するため、イーベイではリアルタイムの検索データを活用し、テーマ別に整理されたコレクションや専用のランディングページ、注目の商品をピックアップしたレコメンデーションの提供を強化していると、自社のグローバルファッション担当バイスプレジデント、アレクシス・フープス氏は述べている。
たとえば、ドラマ「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾート(The White Lotus)」にグッチ(Gucci)のバンブー1947(Bamboo 1947)のギャグが登場した際、似たようなバッグの検索数が前年比で40%増加し、イーベイはその商品をExploreページで紹介した。また、自動車大手トヨタのように、ドナテラ・ヴェルサーチ氏の退任の噂が流れたあとには、ヴェルサーチの商品をExploreページに表示したという。
「ジョーダン1(Jordan 1)の40周年記念のように、市場でさまざまなトレンドが起きたり、多様な商品の登場を確認したりした際には、それに対応するランディングページを作成する」とフープス氏は米モダンリテールに語った。「我々にはすばらしいキュレーション体験がある。すべての品揃えを紹介することで、顧客が正しい判断を下せるようにしている」。
顧客体験を変える、データ×AI活用の進化
2024年3月にラスベガスで開催されたショップトーク(Shoptalk)でも、パーソナライゼーションはブランドや小売業者のあいだで依然として注目を集めるテーマであり、イーベイのような企業では商品のレコメンドや提案を改善するための新たな方法の模索が続いている。[続きを読む]
The post イーベイ とウェイフェアに学ぶ、データとAI活用によるレコメンデーションの最前線 appeared first on DIGIDAY[日本版].
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