
- GoogleがサードパーティCookieの廃止を撤回し、業界に戸惑いと失望が広がった。
- 多くのメディアバイヤーは、代替IDやCookieレス戦略の推進を依然として重視している。
- プライバシーファースト広告への移行は業界の大きな潮流であり、今後も変わらない見通しである。
デジタル広告業界はこの5年間、Cookieのない未来に備えて準備を進めてきた。しかし直近のGoogleによる最新の方針転換はご存知のとおりだろう。業界はいま、その努力が無駄ではなかったと感じられる道を模索している。
法的な課題や業界からの反発に直面したGoogleは、結局のところ、ChromeにおいてサードパーティCookieを維持する方針を選択した。その代わりに、ユーザーが既存のプライバシーツールを通じて設定を管理できるようにするという。Google自身が推進してきたプライバシーサンドボックス(Privacy Sandbox)構想、すなわちプライバシーを強化しつつデジタル広告を支援する取り組みは、少なくとも当面は存続する。
この決定に対し、メディア業界の専門家たちは一様に呆れた反応を見せている。「この5年間、ポストCookie時代に向けて邁進してきたのに、最終的な決定がなされないまま終わるのは少しがっかりだ」と、エージェンシーのダンカン・チャノン(Duncan Channon)でサーチ担当アソシエイトディレクターを務めるカイル・ロビンスキー氏は述べた。
これにより、マーケターたちは代替IDやCookieレスアプローチの採用に対するプレッシャーが軽減された格好だ。まるで大事な試験の締切が無期限に延期されたかのように、勉強する意欲が消えてしまったかもしれない。
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The post Googleの Cookie 廃止の撤回に呆れる広告業界 それでもプライバシーファースト戦略は進めるべきか appeared first on DIGIDAY[日本版].
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