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AI が広告のムダを可視化する グローバル広告運用の最適化とクリエイティブの再評価

記事のポイント

  • マースはAI活用で広告クリエイティブの質を改善し、広告費の無駄を削減した。
  • クリエイティブXなどのAIツールが、広告のガイドライン準拠や最適化を支援している。
  • マーケターは予算削減に対応し、広告効果の事前・事後検証を重視するようになった。

ブランドの予算がプレッシャーにさらされるなか、マーケターはあらゆる手を使ってキャンペーンの効率化を図っている。

そんななか、見過ごされがちな領域がひとつある。クリエイティブそのものだ。

カンター(Kantar)の調査によれば、クリエイティブの質は広告のインパクトの50%ほどを占め、リーチやフリークエンシー(提示頻度)調整よりも重要だ。

しかし、一貫した品質を保つことは容易ではない。グローバル広告主の場合、マーケティングチームやエージェンシーとの関係が多数の市場にまたがるため、ブランドのガイドラインを厳密に順守することが困難になりがちで、クリエイティブやそれに付随するペイドメディア支出が非効率になりやすい。

この点の改善を望むマーケターの多くが、サードパーティのAIソリューションに期待をかけるようになっている。たとえば、酒造メーカーのディアジオ(Diageo)、ニベア(Nivea)の親会社であるバイヤスドルフ(Beiersdorf)、日用消費財大手のマース(Mars)は、テック企業クリエイティブX(CreativeX)と提携し、AIを利用した検証と分析により、グローバルマーケティング分野全体のクリエイティブアセットの最適化を行い、広告費の浪費削減に努めている。

マースの場合、クリエイティブXはブランドのペイドクリエイティブアセットのデータベースを構築し、個々の要素(背景、ロゴ、主となる製品のショットなど)にタグ付けを行った。その後、大規模言語モデル(LLM)を用いて訓練された「展開前」ツールが、このデータベース(30万以上のアセットと、マースの過去のブランドパフォーマンスデータで構成される)を利用して、新たなクリエイティブアセットがガイドラインに違反していないか、要素ごとに審査した

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