
- 多くのD2Cブランドがサブスタックを活用し、自社ニュースレターでストーリーテリングを通じたオーディエンスとの関係構築を進めている。
- 従来のSNSや広告とは異なる、継続的かつ独自性ある発信が求められ、社内リソースや法的配慮も含めた計画的な運用が成功のカギとなる。
- サブスタックのニュースレターは、即時の売上ではなく、ブランドパーソナリティの構築やコミュニティ育成を目的とする中長期戦略として注目されている。
ますます多くのブランドがサブスタック(Substack)を活用し、自社のブランド名でニュースレターを発行して、D2Cマーケティングチャネルとして同プラットフォームを利用している。
セレーナ・ゴメス氏のレアビューティー(Rare Beauty)、クリーンビューティーブランドのセイ(Saie)、睡眠テクノロジースタートアップのロフティー(Loftie)など、ブランド名を冠したサブスタックニュースレターを試す企業は増加傾向にある。
これらのニュースレターは、従来の販売促進目的のメール配信とは異なり、ライフスタイルやストーリーテリングを重視するアプローチを採用している。形式はブログやデジタルマガジンに近く、ブランドの舞台裏、創業者の想い、スタッフのおすすめ情報、長編インタビューなどを配信できる。
これまでも一部ブランドは、サブスタック上の独立系ライターと提携したり、投稿のスポンサーになったりしていた。
しかし最近では、ブランド自身が独自のニュースレターを開始するという新たな戦略を積極的に検討する企業が増えてきた。
マーケティング専門家によれば、ブランドはインスタグラムやTikTokといったSNS以外の手段でオーガニックにオーディエンスへリーチする方法を模索しており、この流れは今後も続くと予測されている。
ブランドによるサブスタックニュースレターへの関心は、ここ数カ月で急速に高まっている。サブスタック上で「ロングリブ(Long Live)」というニュースレターを執筆するライターのエリカ・ボーリンク氏は、ラグジュアリーアイテムのリセールマーケットプレイスであるザ・リアルリアル(The RealReal)がサブスタックを立ち上げた2025年2月頃から、ブランドからの問い合わせが急増したと述べている。
「初めての企業から電話が何本もかかってきた」と語り、「どのCMOも『自社でもサブスタックをはじめなければならない』と感じているように思えた」と続けた。
ブランドは何を語っているか
4月1日に初めてサブスタックへ投稿を行ったレアビューティーは、同プラットフォームの熱心な読者であったことが参入のきっかけとなった。チームは、常連読者としてさまざまなブランドがさまざまなアプローチをとっている点に魅力を感じていた。
「ほかのブランドがどのように取り組み、どのような独自の視点を持っているかを見ると、インスピレーションが刺激される」と、レアビューティーのニュースレターを執筆する同ブランドのクリエイティブ戦略ディレクター、マッケンジー・カッサブ氏は語る。「完全に同じことをしているブランドは存在しないと思う」。
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The post D2Cブランドが サブスタック に続々参入中 「ニュースレター」がブランド力向上に効く理由 appeared first on DIGIDAY[日本版].
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