
- トッツィーズはデザイナーとの密接な協業と地域密着型の販売戦略で、高いセルスルー率を実現している。
- スタイリストとの継続的な関係やイベント開催が、ブランドとの信頼関係とロイヤル顧客の獲得に寄与している。
- 小売店舗での体験をSNSや動画でデジタルに再現し、新たな顧客接点を創出している。
新興と大手のどちらのファッションブランドにとっても、南部式の親切なもてなしはトッツィーズ(Tootsies)で健在だ。
ヒューストンで誕生し、創業50周年を迎えるこのブティックは、ブランドのビジネスニーズに対して、現在の小売の情勢では珍しい方法で応えている。同社が取り扱うデザイナーによると、同社のセルスルー率は驚異的なもので、これは大胆で協力的、かつ同社の何世代にもわたる買い物客のベースに対する深い知識を活用したシーズンごとの仕入れによるものだ。さらに、店舗内でトランクショーを定期的に開催することや、舞台裏を映したソーシャル動画など、デザイナーの堅牢なマーケティングは、密接に結びついたコミュニティに買い物客を引き入れる役割を果たしている。新興のブランドは、自身の店舗を開設する前にトッツィーズを利用して顧客とのつながりを作り上げ、実績のあるブランドは、シーズンごとにどのシルエットを重視するかを検討するとき、トッツィーズの買い物客を参考にする。
「いまブランドに必要なものは昔と異なる。そして、小さなブランドを立ち上げて可能な限りの方法で支援するのは、我々の伝統の一部だ」と話すのは、2014年にトッツィーズに入社するまではバーニーズ(Barneys)とサックス(Saks)で働いていたシニアバイヤーのレア・リトル・ヘイル氏だ。「重要なのはコラボレーションだ。皆で協力したほうが良い結果が出る。この哲学を共有するブランドと深く、オープンに協力している」。
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The post 百貨店超えの販売力 老舗専門店 トッツィーズ の「南部式おもてなし」 appeared first on DIGIDAY[日本版].
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