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高級ブライダルのガリア・ラハヴ リアル試着× SNS の新たなエンゲージメント術

記事のポイント

  • ガリア・ラハヴは試着体験とインフルエンサーとの連携でSNS上のブランド認知を強化している。
  • UGCとリアルな顧客体験の発信を通じて、「共感」と「正直さ」を重視する戦略を展開。
  • 高価格帯の仕立て服と試着体験を軸に、リセール事業も含めて独自性を高めている。

高級ブライダルブランドのガリア・ラハヴ(Galia Lahav)は、現地時間5月6日、ロンドン・メイフェアの旗艦店でワンデーイベントを開催した。

イベントには80人を超えるファッション系クリエイターが招かれ、フィッティングや撮影、コミュニティ形成を通じてブランドの世界観を体験できる内容となっていた。新作コレクションも紹介され、参加者はクチュールドレスを実際に試着してコンテンツを制作し、同社が重視する「没入型のブランド体験」を肌で感じる機会となった

現在、ガリア・ラハヴはロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、マイアミに旗艦店を展開している。同社は過去3年間、ブランドの認知拡大とビジネス成長を両立させるため、コンテンツクリエイターとの連携に力を入れてきた。

没入型イベントでブランド体験を拡張

2022年にニューヨークではじまった同様のイベントは、単なる展示にとどまらず、体験型小売や編集コンテンツ、SNS上の話題づくりを組み合わせた、パーソナライズされたブランド体験へと進化している。

「今の時代、ブライダル体験において大切なのは感情であり、単に良質な生地だけでは足りない」と、首席デザイナーのシャロン・サバー氏は語る。

「花嫁はただドレスを買いに来るのではなく、注目され、祝福され、何か特別な体験の一部になりたくて我々のもとを訪れるのだ」。

試着イベントが生むSNS拡散と関係構築

ロンドンでのガリア・ラハヴのイベントとしては2回目となった今回のメイフェア開催は、同ブランドにとって英国で過去最大規模の取り組みとなった。会場ではランコム(Lancôme)をはじめとするパートナーブランドがブースを出展し、スタイリストが来場者のフィッティングをサポートした。

クリエイターたちは、ドレスを着用してモデルとして撮影に臨んだり、新作コレクションについて学んだりしながら、その様子をTikTokInstagramに投稿していった。

参加ブランドにとっても、このようなイベントに登場することで、ガリア・ラハヴのラグジュアリー志向なオーディエンスへ直接アプローチできる利点がある

ガリア・ラハヴによると、現在ブライダル関連の問い合わせのうち、70%以上がソーシャルメディア経由であり、この数値は2021年から倍増しているという。

TikTokで37万5000人のフォロワーを持つホープ・ラビーン氏をはじめとするクリエイターによる投稿動画は、合計で110万回以上再生された。ガリア・ラハヴ自身もそのうち10本を公式アカウントで再投稿しており、イベントに参加したインフルエンサー全員が10万人以上のフォロワーを抱えていた。

「このようなイベントで重視しているのは、すぐに売上につながる結果ではない」と、ガリア・ラハヴのグローバルPRマネージャー、ヤエル・フリードマン氏は語る。

「これはブランドの種まきのような場であり、まだ婚約前の女性たちとも、この段階から心のつながりを築いていくことが大切なのだ」。

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Source: New feed

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