
- ShopifyはShopをマーケットプレイスではなく、ソーシャル重視の買い物体験として位置づけている。
- 動的レコメンドや共同コレクション機能により、個人と友人との発見や共有を促進している。
- マーチャントは顧客との関係を所有でき、独自のブランド体験と売上拡大が可能となる。
Shopify(ショッピファイ)は消費者向けのShopアプリを従来型のマーケットプレイスではなく、ソーシャル主導のショッピングの場所として、多くの新機能やアップデートとともに売り込んでいる。
eコマースプラットフォームであるShopifyは、2025年夏エディション(Summer 2025 Edition)の一部として、Shop内で動的な商品のおすすめ、共同のショッピングコレクション、ブランドのオンライン店舗に合わせて色や明るさも選択できる商品の詳細ページのアップグレードなど、新機能の運用を開始した。
Shopは新たに、より動的なホームフィードをサポートし、ユーザーのブラウジング、更新、カートへのアイテムの追加などエンゲージメントに基づいて、リアルタイムでおすすめが変化するようになった。ユーザーのショッピングの行動に基づいて、ユーザーがフォローしているブランドのコンテンツと、おすすめとを混ぜることが目標だ。
また、Shopifyは買い物客がより洗練されたソーシャルなショッピングエクスペリエンスを求めることにも期待している。たとえば新しいコレクション機能では、保存したアイテムをテーマに沿ったリストに整理して友人と共有し、共同でショッピングすることができる。これは、ピンタレスト(Pinterest)などのプラットフォームでよくみられる行動を取り入れた機能だ。
Shopアプリの流通総額は94%増加
しかし、Shopifyの商品担当バイスプレジデントを務めるアーパン・ポダッチュリ氏によると、これらの機能はAmazonやウォルマート(Walmart)のようなマーケットプレイスを構築することよりも、ソーシャル優先のショッピングエクスペリエンスを作り上げることを重視したものだ。
「ショッピングエクスペリエンスよりも、むしろソーシャルアプリのように感じられるものだ」と、ポダッチュリ氏は独占インタビューで米Modern Retailに語った。Shopは価格の競合や検索を強調するのではなく、ブランドの発見、カスタマイズされたストアフロント、マーチャントの保有するリレーションシップを中心に構築される傾向が強まってきている。これらは、ますます競争が激化していくコマースの情勢において、大きな差別化要因になるとShopifyがみなしているものだ。
ShopifyはShopアプリを強化するため多くの労力を費やしており、その努力は実を結びつつあるようだ。Shopifyは5月の決算発表のとき、Shopアプリのネイティブの流通取引総額が前年比で94%以上も増加したと述べた。この数字は、第4四半期における84%の増加よりもさらに加速している。
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The post Shopify 、モール型戦略でAmazonと差別化 マーケットプレイス依存からの脱却 appeared first on DIGIDAY[日本版].
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