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止まらぬ値上げ、6月が転機に 米 Amazon で広がる関税のコスト転嫁

記事のポイント

  • Amazonでは関税の影響で価格がじわじわ上昇し、6月に本格化の見通し。
  • 消費者は安価な代替品に流れつつも、特定商品は価格急騰が顕著。
  • 関税コストと利益圧迫により、プライムデー割引の実施が難化する恐れ。

米国のAmazon利用者は、まだ関税の影響を実感していないかもしれないが、価格がじわじわと上昇しており、この夏には一段と急騰する兆しが出てきている。

米モダンリテールが共有を受けたデータによれば、一部のAmazonカテゴリでは、ブランドが新たな関税コストを価格に織り込み始めたことで、価格が着実に上昇している。Amazonや他のオンラインマーケットプレイスにおいて年間約70億ドル(約1兆960億円)の販売を支援するリテールコンサルタント企業モメンタム・コマース(Momentum Commerce)によると、2024年のベストセラー商品の平均販売価格は、20週連続で上昇している。5月17日時点で、その平均販売価格は前年比で2.7%上昇していた。

「これはゆっくりとした上昇である」と、モメンタムの市場調査ディレクターであるアンドリュー・ウェイバー氏は語る。「まだ急激なスパイクは見られないが、年初から週単位の成長が一貫している」。

季節性を無視した価格上昇

このような安定した上昇は、2025年に消費者がもっとも頻繁に購入している商品とは対照的だ。週単位の販売数上位1000商品のサンプルでは、過去8週間のうち7週で平均販売価格が実際に下落し、前年比で1.3%の減少となっている。価格に敏感な消費者が安価な代替品を選ぶ傾向が強まっているためであり、この動向については米モダンリテールが以前にも報じている

たとえば、掃除機やフロアケア、ウェルネス製品のカテゴリでは、消費者は一貫して安価な選択肢を選んでいる。これに対して、ビタミンやサプリメントのようなカテゴリでは、依然として高額商品への支出意欲が見られる。「注視すべき最大のポイントは、消費者の心理である」とウェイバーは言い、「主要製品の価格が上昇する一方で、消費者が全体的にダウングレードしているのであれば、それはブランドにとって大きな脅威となる」と話す。

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