
記事のポイント
- アナ・ウィンター氏の役割変更で、ヴォーグのブランド価値と広告収益維持に注目が集まっている。
- ヴォーグは紙媒体からデジタル、AI、プラットフォーム配信中心の戦略へとシフトを求められている。
- ウィンター氏の影響力は維持される見込みで、今後の編集リーダーには新しい収益化モデル構築が期待されている。
アナ・ウィンター氏が6月下旬、1988年から編集長を務めてきたラグジュアリーファッション誌「ヴォーグ(Vogue)」の日々の運営から退くと発表したことを受け、コンデナスト(Condé Nast)の幹部たちは広告収入を維持するよう圧力を受けている。
ウィンター氏は引き続き、コンデナストのチーフコンテンツオフィサーおよびヴォーグのグローバルエディトリアルディレクターという広範な役割にはとどまる予定である。広告業界が、広告出稿の継続・中止に関して何らかの変化を数値で記録するにはまだ早い段階だが、ある広告代理店幹部は「Digiday」に対してウィンター氏の影響力の大きさをこう語った。「(広告費は)ウィンター氏がいるからヴォーグに流れるのだ」。
ウィンター氏は、ヴォーグというブランドと同義の存在となっている。しかし、ファッションメディアの状況は、ヴォーグが紙媒体で栄華を極めた時代から様変わりした。ブランドはリファラルトラフィックの減少に直面し、広告費は検索やソーシャルメディアへと移行しつつある。クリエイターエコノミーは拡大を続け、生成AI技術がファッションをキュレートし、検索エンジン上でコンテンツの要点を要約するようになっている。
[▼会員登録をして続きを読む▼]
The post ヴォーグ編集長交代、その影響は? アナ・ウィンター 氏退任でも変わらぬ広告主の信頼 appeared first on DIGIDAY[日本版].
Source: New feed
ABOUT ME
