
- ベストバイとロウズは、クリエイター向けにストアフロント型の報酬プログラムを開始し、個人の影響力を購買に直結させようとしている。
- ロウズはミスタービーストとの提携を通じて若年層への影響力を拡大し、アルファ世代やZ世代との長期的な関係構築を図っている。
- ブランドはリーチの規模よりも、信頼や関与の深さを重視し、クリエイターを通じたストーリーテリング型の販促に注力しつつある。
2025年の今、インフルエンサーマーケティングは目新しいものではなくなった。とはいえ、小売大手がインフルエンサープログラムを立ち上げるのは、人々のソーシャルコンテンツやクリエイターとのやり取りの進化に対応した、新たな動きといえる。
家電販売大手のベストバイ(Best Buy)は4月、「ベストバイ・クリエイター」と銘打ったプログラムをローンチした。これは、クリエイターにストアフロントを制作し、そこで自分が選んだ商品の売上の歩合報酬を上限なしに獲得する機会を提供するものだ。
プログラムに参加するインフルエンサーの第1弾には、YouTubeチャンネル「Linus Tech Tips」を運営するライナス・セバスチャン氏、同じく「UrAvgConsumer」のジャドナー・アウラ氏、テック・ライフスタイル系クリエイターのジェナ・エザリク氏などが選ばれた。
6月には、住宅リフォーム用品大手のロウズ(Lowe’s)も「ロウズ・クリエイター・ネットワーク」を発表した。こちらのプログラムも歩合報酬とストアフロントを用意しており、ほかにも商品サンプル、チュートリアルなどの研修リソース、プロジェクトへの出資の可能性、長期的スポンサーシップ、ロウズ・クリエイター・サミット(Lowe’s Creator Summit)などのイベントへの招待といった特典がある。
最初の参加クリエイターのひとりが、人気オンライン動画クリエイターの「ミスタービースト(MrBeast)」ことジミー・ドナルドソン氏だ。同氏のストアフロントでは、彼のお気に入りの資材やツール、彼の動画にインスパイアされたDIYプロジェクトを閲覧できる。
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The post インフルエンサー は「広告塔」から「店主」へ 大手小売企業の次世代クリエイターエコノミー appeared first on DIGIDAY[日本版].
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