
記事のポイント
- パブリッシャーがAI企業から収益を得る新たな報酬モデルが登場し、多様化が進んでいる。
- クエリ単位・コンテンツ単位・ブロックチェーン活用など、精緻な課金設計や追跡の仕組みが整いつつある。
- 収益モデルの確立には制約・価格モデル・アトリビューションの3要素が必要とされている。
パブリッシャーがAI企業から報酬を得る方法が変化しつつある。定額ライセンス契約に代わる新たな報酬モデルが登場し、多様な収益化の道が開かれはじめているのだ。
近年では、コンテンツの利用目的に応じてパブリッシャーに報酬を支払う仕組みが多数導入されている。ただし課題もある。そのひとつが、AIによるデータのスクレイピング方法に一貫性がない点だ。
クラウドフレア(Cloudflare)は、AIクローラーのアクセスをワンクリックでブロックできる新機能を提供。IABテックラボ(IAB Tech Lab)では、「LLMコンテンツ・インジェスト(LLM Content Ingest)」というフレームワークを通じて、クロール単位やクエリ単位での課金モデルの導入を検討している。
さらに英国では、非営利団体「デジタル・パスファインダー(Digital Pathfinder)」がブロックチェーン技術を活用し、AIによるクロールの追跡と、利用に応じたロイヤルティ支払いの仕組みづくりを進めている。
ただし、AIクローラーの動作は企業ごとに異なる。インデックス目的のものもあれば、検索拡張生成(RAG)や大規模言語モデル(LLM)の学習用に動作するものも存在する。
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The post 定額契約から成果報酬型へ AI に対抗するパブリッシャーの新たな収益モデル appeared first on DIGIDAY[日本版].
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