dairy

AI が変える「探す」常識 検索バーに頼らないZ世代の購買行動とは?

記事のポイント

  • Z世代は検索バーに頼らず、TikTokや画像検索など直感的な手段で商品を発見している。
  • フィアやデイドリームなどの新興サービスは、価格比較や文脈理解により「検索しない買い物」を実現する。
  • OpenAIはGPT-4oでリアルタイム商品提案を開始し、ChatGPTをeコマース基盤へ進化させている。

何十年ものあいだ、オンラインショッピングはある煩わしい常識に縛られてきた。それはすなわち、検索バーである。欲しいものを見つけるには、適切なキーワードを推測し、無関係な検索結果をふるいにかけ、自分が商品を説明する方法とブランドのバックエンドの分類法が一致するよう願うしかなかった。しかし今、ChatGPTのようなジェネレーティブAIツールや、ファッションに特化した検索スタートアップの波によって、商品発見のモデルは急速な変貌を遂げつつある

では、今日の人々は実際にどうやって検索しているのだろうか。フォーブス(Forbes)の2024年の調査によると、Z世代の買い物客の60%以上が、GoogleやAmazon以外で商品検索を始めている。代わりにTikTokの購入品紹介動画を見たり、Googleレンズ(Google Lens)やピンタレストのボードを活用したり、プライベートチャットやリセールプラットフォームに頼ったりしている。厳格なドロップダウンフィルターではなく、雰囲気や価値、社会的文脈に基づいた発見が求められているのだ。こうした変化によって、従来のeコマース検索ツールは時代遅れになっただけでなく、壊れてしまったような感じだ。

Z世代が動かす新しい検索体験

ファッション検索の次の波がどのようなものかを示すもっとも明確な例のひとつが、4月24日にローンチしたフィア(Phia)だ。フィービー・ゲイツ氏とソフィア・キアンニ氏が共同で創業したこのブラウザ拡張機能およびアプリは、Z世代向けのデジタルショッピングアシスタントとして機能し、4万以上のマーケットプレイスで新品と中古品の価格を比較する。

「我々が欲しかったのは、特に正規価格の商品や中古品、デュープを比較する際に、勘に頼らずに賢く買い物ができる仕組みだ」とキアンニ氏は述べた。

このツールの 「これを買うべき?(Should I Buy This?)」という機能は、製品データや市場の履歴、リセール出品情報などをもとに、ユーザーがその商品が割高なのかどうかを判断する手助けをしてくれる。「重要なのは、単に価格がどうかということでなく、その商品の本当の価値をわかりやすく伝えること」とゲイツ氏は言う。

フィアは、ザ・リアルリアル(The RealReal)、ポッシュマーク(Poshmark)、ヴェスティエールコレクティブ(Vestiaire Collective)といったプラットフォームからリアルタイムでリセール出品情報を表示し、閲覧中にキアンニ氏が言うところの「見えない価値」を提供する。このスタートアップは、クリス・ジェンナー氏、サラ・ブレイクリー氏、ジョアン・ブラッドフォード氏などの投資家から、これまでに85万ドル(約1億2000万円)を調達している。

「人々が興味を持っているのは雰囲気であり、アドバイスに関心がある」と、AIショッピングスタートアップのデイドリーム(Daydream)の共同創業者、ジュリー・ボーンスタイン氏は言う。「黒のブロックヒールサンダルを見つけるのに、正確な用語を知る必要はないはずだ」。

[▼会員登録をして続きを読む▼]

The post AI が変える「探す」常識 検索バーに頼らないZ世代の購買行動とは? appeared first on DIGIDAY[日本版].

Source: New feed

ABOUT ME
wpmaster
wpmaster
英語大好き人間のenglisheaterです。このブログではこのような英語に関する情報提供をしていきたいと思います。よろしくお願いします。