
- パブリッシャーがLLMのコンテンツ使用を制御し、対価を得るための新たな技術的枠組みの構築が進んでいる。
- 「LLMコンテンツ取り込みAPI」は、契約に基づいてアクセス制御や課金ができる仕組みを提供することをめざしている。
- 実効性を確保するには、パブリッシャー間の協調や、robots.txtを無視するクローラーへの対応が重要とされている。
IABテックラボ(IAB Tech Lab)は、パブリッシャーとエッジコンピューティング企業の作業部会を立ち上げ、パブリッシャーが大規模言語モデル(LLM)用クローリングに対してよりよい管理権限と対価を得るのに役立つ技術的枠組みを構築する計画を始動しようと取り組んでいる。
これまでのところ、同タスクフォースには10社ほどのパブリッシャーを迎えており、7月23日にニューヨーク市で第1回目のワークショップを開催する予定だ。この場で「LLMコンテンツ取り込みAPI(LLM Content Ingest API)」と呼ばれる枠組みに向けた今後の展開を話し合う。エッジコンピューティング企業のクラウドフレア(Cloudflare)もこの会合に参加して講演する。IABテックラボのCEO、アンソニー・カツール氏によると、IABテックラボでは現在、エッジコンピューティング企業ファストリー(Fastly)の参加も働きかけている。
今は初期段階であり、今後のステップは仕様書の作成だ。つまり、各利害関係者(パブリッシャーやテックベンダー、プラットフォーム)が同じ技術標準を目指して構築するのに役立つ計画や技術指針を作らなければならない。カツール氏によれば、IABテックラボには、内部向けの暫定仕様があり、パブリッシャーとの検討の初期段階にあるという。この6週間で、IABテックラボは、この仕様(以下に記載)の概要を世界各国の約40のパブリッシャーに提案してきた。
カツール氏は、2025年秋に枠組みを市場で公表したいと考えている。
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The post AI に学習させるには契約を IAB、新APIでパブリッシャー保護へ appeared first on DIGIDAY[日本版].
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