dairy

AI リテラシーはクリティカルシンキング、問題解決能力に並ぶ「パワースキル」に。向上のための心得

AIへの対応は組織間の差が大きい。ジェネレーティブAIの社員研修を推奨し何百万ドルという予算をつぎこむ企業、ツールの試験運用段階の企業などさまざまだが、大半はまだ、急速な発展を遂げるこのテクノロジーにどう向き合うべきか迷っているようだ。

最近、AIスキル未習得の労働者のあいだで懸念が広がっているとの報道をしばしば目にする。AIの台頭により「働き方の未来」はいったいどうなるのか、不安を感じている人も多いだろう。

しかし実をいうとAIリテラシーは、デジタル技術に精通していなくても高めることが可能なのだ。

「いまやAIリテラシーは、クリティカルシンキング(批判的思考力)、問題解決能力、データリテラシーに並ぶ、ソフト面での『パワースキル』のひとつだ」と、米連邦政府向けにAIサービスを提供するトップ企業で、3万3000人以上の従業員を抱えるブーズ・アレン(Booz Allen)の人材開発ディレクターを務めるジム・へムゲン氏は語る。へムゲン氏によれば、経営陣がAIを受け入れる前に、まず社員がAIを受け入れる必要があるという。「社員自らが新たなテクノロジー活用による成長への意欲を示せば、経営陣もそういった企業風土醸成の必要性を認識するだろう」。

AIの基本習得にかかる時間は数週間、数日単位でなく、数時間単位で済む。「ローコード開発やノーコード開発が主流の現在、8時間から10時間でAI活用の中級編を修了し、さらに20時間から30時間の追加研修で上級スキルを学ぶことができる」とクリス・ブラウアー博士はいう。ブラウアー博士は、ロンドン大学ゴールドスミス校(Goldsmiths, University of London)でイノベーションディレクターを務め学生にAI活用コースを教えるかたわら、ロンドンに拠点を置くAIアドバイザリー/ソリューション企業のシンメトリー(Symmetry)では最高イノベーション責任者を務めており、従業員向け研修・能力開発カリキュラムの作成にあたっている。

「想像力は、これまでAIによってイノベーションされ、発見され、創作されたすべての成果の出発点だ」とブラウアー博士はいう。「人間がもっとも自由で無限の想像力を発揮できるのは子ども時代だ。そこで我々は、子どものような想像力を取り戻すという視点をAI関連の教育、研修、能力開発に取り入れ、学習者が『なんでも知っている(だから学ばなくていい)』でなく、『なんでも学びたい』という姿勢を身につけられるよう支援している」。

ブラウアー博士が監修する研修プログラムは小学校の教育課程を参考に、Wonder(不思議)、Discovery(発見)、Apply(応用)という3段階で構成されている。Wonder段階は、AIの業務利用にひそむ可能性とリスクについて好奇心を抱かせる内容だ。そして学習者は次のDiscovery段階でAIツールとその手法について学び、Apply段階では、安全かつセキュアなサンドボックス環境でさまざまなAIアプリを試すことができる。

The post AI リテラシーはクリティカルシンキング、問題解決能力に並ぶ「パワースキル」に。向上のための心得 appeared first on DIGIDAY[日本版].

Source: New feed

ABOUT ME
wpmaster
wpmaster
英語大好き人間のenglisheaterです。このブログではこのような英語に関する情報提供をしていきたいと思います。よろしくお願いします。