
- 「パープレキシティ」は広告事業をはじめて半年だが、機能はまだ限定的で広告主の期待に届いていない。
- 広告主はブランド認知だけでなく購買に直結する広告機会を求めており、ROIや規模面で慎重な姿勢をみせている。
- AI市場の競争が激化するなか、パープレキシティは高コストと収益化の遅れを抱え、広告基盤の確立が急がれている。
パープレキシティ(Perplexity)が広告ビジネスを立ち上げてからわずか6カ月だが、広告主はすでにこの取り組みが単なる新しい玩具ではなく、本格的なビジネスとして急成長することを強く望んでいる。
米DIGIDAYが話を聞いた6人のメディアバイヤーは、このAI駆動の検索エンジンに対して、さらなる進化と成果を期待していると語った。
パープレキシティは、インディード(Indeed)、ホールフーズ(Whole Foods)、ユニバーサルマッキャン(Universal McCann)、PMGなどが昨年11月に初のブランドおよびエージェンシーパートナーとして参加した時点から、すでに広告のテストが行われてきた。
検索結果の脇に挿入される「スポンサー付き」と明記された広告は控えめな表示だが、マーケターからの期待は大きい。しかし、パープレキシティはその熱意に見合うだけの広告枠や機会をまだ十分には提供できていない。
限られた広告機会とマーチャントプログラムの可能性
ある広告エグゼクティブは匿名を条件に、これまで広告をテストできたのは限られたパイロットグループに過ぎないと語った。
とはいえ、昨年11月にスタートしたAIプラットフォームの「マーチャントプログラム」は、大手から中小の小売業者までが手数料なしで参加できる仕組みで、AIによる商品レコメンドを通じてパープレキシティのユーザーに商品を訴求できるよう設計されており、新たな広告機会として注目されている。
「我々はマーチャントプログラムについてもパープレキシティと話し合っているが、同社は我々の大手クライアントのひとつにテストの機会を提供する予定であり、ただし進行は遅く、今のところ特に報告すべき進捗はない」とバイヤーたちは説明する。
この状況がどれだけ早く変わるかは、パープレキシティがユーザーベースをどれだけ拡大できるか、そして広告主にブランド認知以上の価値を提供できるかにかかっている。
現時点では、同プラットフォームは依然として「ブランド認知」のためのツールとして売り出されており、将来的な可能性は期待されているものの、多くの関係者が依然として成り行きを見守っている段階だ。
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The post AI 広告に挑むパープレキシティ 広告主の期待と現実のギャップとは? appeared first on DIGIDAY[日本版].
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