
ブランドが自社内で広告クリエイティブとマーケティングを並行して行うことへの批判の多くは、単一のビジネス向けのキャンペーンを作成し続けることで、内容が単調で陳腐なものになってしまうというものだ。
しかしAirbnbにとって、インハウスエージェンシーでの広告制作こそがブランドの仕事を価値あるものにしている。少なくともグローバルマーケティング責任者であるヒロキ・アサイ氏によればそうだ。
今月初めに新たなブランドキャンペーンを公開した同社のインハウスエージェンシー部門だが、同部門はマーケティング戦略、クリエイティブ、デザイン、リサーチを担当している。ブランドのメディアバイイングを管理しているのはエッセンス・メディコム(Essence Medicom)だ。クリエイティブチームは通常リモートで働いているが、過去3カ月間は月に一週間、対面で一緒に働いている。
自社内にクリエイティブ制作とマーケティングの部門を持っているのはAirbnbだけではない。業界全体で見れば、自社内エージェンシーの台頭が続いている。全米広告主協会(Association of National Advertisers)によれば、今年のANA会員の82%がインハウスエージェンシー(の機能)を持っている。この数値は2018年の78%から上昇している、と同報告書には記されている。
DIGIDAYはアサイ氏に取材し、業界におけるエージェンシー業務インハウス化のトレンド、現在の経済的な不確実性の中での立ち回り、市場のその他の変化についてさらに詳しく話を聞いた。
以下のインタビューは読みやすさのために、若干の編集と要約を行っている。
――エージェンシー機能のインハウス化に対する批判の一つは、ひとつのブランドに限った業務をするため視野が狭まるというものだ。Airbnbはこれをどのように対処しているのか。
正直なところ、その批判は正しくない。外部のクリエイティブエージェンシーは、(社内ではなく)外部のクリエイティブエージェンシーを使う方が良い点を語ろうとするだろう。しかし、私の経験からすると、問題を様々な視点から見る方法を知り、新鮮な思考や新しいコンテキストを用いる方法を知っている優れたクリエイティブを持っていれば、インハウスでも外部エージェンシーと同じ洞察を持つことができる。
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