
- Amazonは「Buy With Prime」を通じて、プライム特典を自社マーケットプレイスの外部にも拡張し、D2Cブランドとのパートナーシップを加速させている。
- シンガポール拠点のショップラインとの提携により、海外ブランドが自社サイトでプライム配送や決済機能を活用できる体制を整え、競合のShopifyに対抗する構えをみせている。
- Amazonは出品手数料を抑えた新モデルを武器に、FBAやBuy With Primeを組み合わせて、国境を越えたeコマースのインフラ支配をめざしている。
Amazonは、自社マーケットプレイスにとどまらず、よりD2C寄りのブランドにも自社の代表的なサービスであるプライム(Prime)の利点を広げようとする取り組みを加速させている。
最新の動きとして、eコマースソフトウェアの供給元であるショップライン(Shopline)との新たなパートナーシップにより、数千のブランドが自社Webサイト上で直接「バイウィズプライム(Buy With Prime)」を提供できるようになった。これらのブランドの多くは、米国外に拠点を置いている。
この契約は、AmazonがBuy With Primeを推進するなかでの大きな進展を示すものである。Buy With Primeは、買い物客がAmazonの認証情報を用いてブランドのWebサイト上でチェックアウトでき、プライムの配送サービスを利用できるようにする機能だ。
Amazonは、これを全世界のオンラインコマースにおける標準インフラとして定着させようとしている。このパートナーシップにより、Amazonは自社サイト以外での販売においても、物流面でより大きな影響力を持つことが可能となる。
「マーチャントは、ブランドや買い物客の体験を自らコントロールしながら、Buy With Primeを導入できる」と、Amazonのスポークスパーソンは電子メールによる声明で米メディアのモダンリテールに語った。
ショップラインとの提携がもたらす影響
さらに、シンガポールを拠点とするショップラインは、今回の契約によりBuy With Primeを提供する最初のアジア拠点のeコマースプラットフォームとなる。これは、同社が2024年初頭に米国市場に参入し、米国での事業拡大をめざしているなかでの展開である。
Buy With Primeの導入により、ショップラインはより多くの米国ブランドや消費者にリーチできるようになる。Amazonは、Buy With Primeの導入により買い物客のコンバージョン率が平均で25%増加したと、2023年1月に発表している。
この導入により、ショップラインは同様の機能を提供するShopify(ショッピファイ)と、より直接的に競合する立場となる。
「我々は、国際的な企業が実際にプライムによるフルフィルメントを活用できるよう支援している」と、ショップラインの共同プレジデントを務めるクリストファー・ヤン氏は述べた。
「英国、日本、韓国、そして主に中国や台湾の企業がその対象となるだろう」。
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The post Amazon の「Buy With Prime」がグローバル展開。ショップラインとの提携でD2C市場を強化 appeared first on DIGIDAY[日本版].
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