
4月8日午後、BuzzFeedのCEOであるジョナ・ペレッティ氏が株主への年次書簡を発表し、最重要メディアのBuzzFeedをAI主導のテクノロジー・メディア企業に変えるというビジョンを概説した。
「AIへの転換」は数年前の「動画への転換」の新バージョンかもしれない(動画への転換は、控えめに言っても、決して素晴らしい戦略ではなかった)。ペレッティ氏自身も短編動画とクリエイターネットワークの機会を宣伝したことがある。
しかし、その戦略は強力なビジネス成果につながっていない。ペレッティ氏の書簡によると、コンプレックス(Complex)を除いた2023年の売上は26%減の2億5300万ドル(約380億円)だった。
参照トラフィックが減少し、オーディエンスの注目度が低下している今、ペレッティ氏の解決策は、バズフィードはトラフィックを増やすために自社のプラットフォームを強化し、新しいコンテンツフォーマットとしてジェネレーティブAIチャットボットを開発するというものだ。これが従来型のデジタルパブリッシャーの持続可能なビジネスモデルにつながるかどうかは不明だ。
ペレッティ氏が投資家に語っていること、そして、その真意は以下の通りだ:
参照トラフィックの減少
ペレッティ氏の言葉:バズフィードはソーシャルメディアとFacebookの台頭によって築かれたブランドだが、ここ数年、オーディエンスの行動の変化に伴い、適応を強く迫られてきた。2020年、Facebookからバズフィードへの参照トラフィックは直接トラフィックの6倍に上った。
2020年から2023年にかけて、Facebook経由のトラフィックは74%減少した。直接トラフィックは同じ期間に12%増加した。現在、参照トラフィックの大部分は自社アプリ経由、または、クロスプロモーションやリサーキュレーションによって内部生成されたものだ。
言い換えると:Facebookからの参照トラフィックは過去3年で激減した(そして最終的に、バズフィード・ニュース(BuzzFeed News)の死につながった)ため、バズフィードが参照トラフィックの主要なエンジンとなった。
この環境は、主に広告に支えられているビジネスとして、バズフィードが経営難に陥った一因でもある。Facebookがパブリッシャーから離れた影響を感じているのはバズフィードだけではないが、バズフィードがほかのパブリッシャーと違うのは、今や最良のトラフィック参照元は……自分自身であるという点だ。[続きを読む]
The post BuzzFeed、「AI 主導のテクノロジー企業」へ転換か。ジョナ・ペレッティ氏が投資家に語ったこと appeared first on DIGIDAY[日本版].
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