
GoogleがChromeブラウザでのCookie廃止をまたもや延期するという。この種の発表に関する限り、パブリッシャーには虫の知らせが働くようだ。
この間、メディアバイヤーのあいだではサードパーティCookieに代わる各種技術の試験運用を継続するというコミットメントが共有されてはきたが、Googleのプライバシーサンドボックスを深掘りするためにこれまで以上の経営資源を割くことは、少なくともCookieの無効化がトラフィックの1%というレベルを超えて加速するまでは起こりそうにない。
この記事のために米DIGIDAYが話を聞いたパブリッシャー5社のうち、実に4社が「サードパーティCookieをChromeから完全削除する期限の先送りを歓迎する」と述べている。Googleのプライバシーサンドボックスを含め、各種の代替ソリューションがどれも満足できる水準に達していないのだから尚更だという。
パートナーシップ改善の遅れに不満を抱く業界関係者たち
彼らは皆、CMA(英国競争市場庁)がこれまでに発表した一連の報告書に基づいて、Googleが必要な改善を行い、最終的には確かなソリューションを完成させてほしいと願っている。一方、延期に歓迎の意を示さなかったスノープス(Snopes)とTVトロープス(TVTropes)の最高収益責任者(CRO)を兼任するジャスティン・ウォール氏は、廃止の遅れには「不満や苛立ちしか感じない」と述べている。
ガネット(Gannett)で国内営業担当のプレジデントを務めるケリー・アンドレセン氏は、「むしろ時間をかけて、パートナー各社と協力し、円滑な移行と優秀な製品を確実にしたほうがよいと考える。正しいことをするのに延期が必要だというのなら、それも悪くない選択だ」と語っている。
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The post Cookie 廃止延期を歓迎するパブリッシャーたち。「プライバシーサンドボックスを含め、代替技術は満足できる水準ではない」 appeared first on DIGIDAY[日本版].
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