
あれから4カ月目に突入した。Chromeにおけるトラッキングの混乱を収めるGoogleの努力は……複雑とでも呼ぼう。Chromeのトラフィックのうち、サードパーティCookieが使用されていないのは全体の1%にすぎない。
ところがその後、混乱が発生し、試行錯誤、臆測、図書館がいっぱいになるほどの戯言が交わされている。一時停止し、残骸を選別し、このデジタルサーカスショーの第2幕に備えるときだ。
――まず、悪名高き1%にズームインしてみよう。
確かに、サードパーティCookieがなければ残骸のように見えるかもしれないが、世界中の広告幹部の欲求をそそるには十分だ。この4年間、臆測ばかりが飛び交っていたのだから、「前菜」としては上出来だろう。
2020年のあの衝撃的で不可解な発表を実現するための一歩だ。Googleが開発した技術、つくり上げた理論──これこそが、正しい方向に進んでいるかどうかのリトマス試験紙だ。
――ところで、サードパーティCookieを使用していない1%のトラフィックとは?
約3000万人のChromeユーザーに影響があるだけでなく、この1%はいくつかの点でパンチ力がある。まず、ひとつの均質なグループではなく、2つの異なるサブグループに分かれている。1%の4分の3を占めるひとつ目のグループは、プライバシーサンドボックス(Privacy Sandbox)のラベルが付いており、サードパーティCookieのないトラフィックであることがわかる。
しかし、残りの4分の1はラベルも、プライバシーサンドボックスも、サードパーティCookieもなく、ひっそりと存在している。この違いがあることで、広告幹部はプライバシーサンドボックス経由で購入した広告インプレッションの価格と、従来のサードパーティCookie経由で購入した広告インプレッションの価格を比較できる。[続きを読む]
The post Cookie 廃止本格化から4カ月。いま直面している問題と混乱をまとめる appeared first on DIGIDAY[日本版].
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