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Cookie 消滅がもたらす最大の難題、「測定」の終焉がマーケターに突きつけるもの

サードパーティCookieが忘却の淵(ふち)に沈もうとするなか、マーケターは厳しい現実に気付きつつある。それだけで真実がわかる測定指標の時代は終わったという現実だ。マーケターは今や、自分にとっての真実を見極めるため、濁流を乗り越えなければならない。

この変化はしばらく前から起きていた。正確には、Googleが自社製のChromeブラウザのサードパーティCookieについて初めて懸念を口にした約4年前からだ。当時、広告幹部は不安を抱いた。

ウェブサイトを横断してユーザーの行動を追跡するのが難しくなった。その結果、データが不完全になる、アトリビューションの問題が生じる、ブラウジング体験をパーソナライズしにくくなるといった課題が予想されたためだ。

Chromeへの影響とマーケターの対応

Safariは2017年、Firefoxは2019年からサードパーティCookieの廃止に動いたことを考えると、こうした懸念はもっと前からあったのかもしれない。しかし、Chromeは最大のブラウザとして支配的な立場にあるため、懸念がより深刻なものになったことは不思議ではない。特に今は、サードパーティCookieの段階的な廃止が実際に始まっている──Chromeのトラフィックの1%ではあるが。

デジタルマーケティングとテクノロジーコンサルティングを手掛けるメイキング・サイエンス(Making Science)の最高収益責任者、ニック・ティアノ氏は、「その1%は小さく見えるかもしれないが、マーケターがサードパーティCookieの不在を実感するには十分だ」と話す。

良くも悪くも、マーケターが実感できなければ、測定に問題があることを理解するのは難しい。それこそが、Chromeのトラフィックの1%にサードパーティCookieがないことの影響になる。少なくとも一部のマーケターにとっては、ウォールドガーデンの外で人々を大規模に追跡できないリスクを軽減しようとするきっかけとなる。

当然ながら、マーケターからは、アドテクプロバイダーやマーテクプロバイダーはサードパーティCookieのないトラフィックを全体的なパフォーマンス指標にどう反映させているのかという疑問が出始めている。

IPアドレスやフィンガープリンティングを代替手段として使っているプロバイダーもあれば、Googleタグマネージャーの同意モードなど、Googleのモデリングや追加技術に頼っているプロバイダーもある。Googleタグマネージャーの同意モードを使用すれば、ヨーロッパをはじめとする世界中の広告主がタグとバナーをひも付け、パートナーに同意の有無を示すことができる。

いずれにせよ、マーケターは進化するデジタル広告の世界でうまくかじ取りするため、プロバイダーの説明を精査している。[続きを読む]

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