
GoogleがChromeブラウザのCookie無効化に着手してから4カ月目を迎えた。
サードパーティCookieの崩壊とともに、マーケターは依然としてリテールメディアなどの代替チャネルの模索を続けている。ガーデニング製品メーカーのスコッツ・ミラクル・グロー(Scotts Miracle-Gro)も例外ではない。
同社は従来からリテールメディアをメディアミックスにおける重要要素と位置づけてきたと、スコッツ・ミラクル・グローでオムニチャネル戦略および計画担当ディレクターを務めるモーガン・ミラード氏は語る。
リテールメディアへの支出はますます増加
GoogleがサードパーティCookieの廃止に向かうなか、スコッツ・ミラクル・グローはますますリテールパートナーの比重を高め、ファーストパーティデータを活用するようになっている。そうしたリテールメディアのひとつが、ホームデポ(Home Depot)のリテールメディアプラス(Retail Media+)改め、オレンジエプロンメディア(Orange Apron Media)だ。
「(リテールメディアは)我々の広告費の約40%を占めており、その割合は年々増加している。これはリテールメディアの重要性が増していることに加え、キャンペーンや取り組みが最終的な売上にどの程度貢献しているかを詳細に把握できるというメリットが得られるからだ」と、ミラード氏は述べた。同氏は具体的な支出額には言及しなかった。
今年3月、DIGIDAYはホームデポが初めて開催したインフロンツ(メディアによる広告メニュー先行販売イベント)で、ミラード氏とオレンジエプロンメディアのパートナーマネジメント担当ディレクターであるタリン・ドミニー氏を迎え、両社のパートナーシップについて詳しく話を聞いた。同イベントで、ホームデポはリブランディングと新たな広告商品を発表し、リテールメディア空間におけるブランド構築の機会を模索するミラード氏のような広告主の関心を引いた。
スコッツはリテールメディアのアーリーアダプターであり、ホームデポのリテールメディアネットワークが正式に発足する2020年よりも前のテスト段階からパートナーシップを結んできた。ミラード氏によれば、リテールメディア支出戦略に関して、スコッツは検索およびオンサイトリテールメディアといったコンバージョン戦略を推進してきたが、最近ではストリーミング広告など、ブランド認知の側面も考慮するようになっているという。
「ホームデポが店舗内リテールメディアの機会を提供するというのは嬉しいニュースだ」と、ミラード氏は言う。「他のリテールメディアネットワークもこうした取り組みを行っている。リテールメディアの次なる一歩と考えていいだろう」。[続きを読む]
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