
クリエイターエコノミーが急成長を続けるなか、クリエイター勢はモバイルスクリーン(携帯画面)を離れ、スモールスクリーン(といってもより小さい端末ではなく、テレビ画面のことだ)に向かっている。それを後押ししているのが、LTK(旧リワードスタイル[rewardStyle]およびライクトゥーノウ・イット[LIKEtoKNOW.it])といったインフルエンサー関連企業たちだ。
LTKはデジタルマーケティングプラットフォームであり、クリエイターやインフルエンサーはそこで、ショッパブルな画像や動画を介して各々のコンテンツを現金化できる。
LTKは2024年3月前半、コネクテッドTV(以下、CTV)をローンチし、ブランド勢も同じく、LTKクリエイターコンテンツをショッパブルストリーミング広告スポットに利用できるようにした。
LTKのCTVでも、クリエイターがコンテンツを制作する点は変わらないが、そのコンテンツはソーシャルメディアチャネル上だけでなく、広告付きのストリーミングスポットでも15~30秒間流される。広告主となるブランド勢に向けた売りのひとつがインフルエンサーマーケティングにおける費用対効果と効果測定力であり、これは広告ストリーミング界で継続的に起きている技術的進歩の賜物にほかならない。
クリエイターとブランドの新たなつながり
LTKのブランドプラットフォーム用マーケティング部門トップ、ロドニー・メイソン氏は、「クリエイター向けTVでは、クリエイター勢がすべてのコンテンツを制作するため、従来型の広告を制作するよりも費用対効果がはるかに高くなる」と話す。「複数のスポットを創造し、さまざまなものを試して学び、最も効果の高いものを使うこともできる」と言う。
LTKは現在、リテーラーやそのパートナーなど、このオファリングに2023年秋から関心を示す「大手企業」と話していると、メイソン氏は話す。同氏は具体的な社名こそ明かさなかったが、彼らと合意に至れば、次の四半期頃からブランドスポットをさまざまな広告付きストリーミングプラットフォーム上で展開していくという。
目下のところ、LTKのCTVオファリングは厳選したLTKクリエイター集団のみが対象だが、最終的には全員に開かれたものにしていくという。メイソン氏によれば、クリエイターたちがCTV作品で受け取る額は一律だが、具体的な額は開示されなかった。
まだ契約が結ばれておらず、ブランドスポットの展開が始まっていないため、LTKがこの最新事業でどれほどの収益を得ているのかは定かでない。いずれにせよ、注目すべきは、LTKだけがブランドマーケティングおよびアウェアネスの機会をクリエイター勢と共に開拓しているわけではない点だ。[続きを読む]
The post CTV やストリーミング広告に進出し始めたインフルエンサーたち。より正確な効果測定の実現が後押し appeared first on DIGIDAY[日本版].
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