
- パブリッシャー、エージェンシー、ブランドのいずれもが、AIが今後数年間でもっとも影響を与えるテクノロジーと見ていることが、DIGIDAYのリサーチでわかった。
- 第2四半期ではパブリッシャーが49%、ブランドが44%がAIを利用していたが、第3四半期にはそれぞれ89%、80%になるなど、急速に利用が増加している。
- パブリッシャー、エージェンシー、ブランドそれぞれ、AIの利用は社外向けというよりも、社内およびバックエンド用途で利用されていることが多いこともわかった。
人工知能(AI)はいまや、業界の別をほぼ問わず、不可避の存在であり、しかも、ここに至るまでの時間は極めて短かった。メディアおよびマーケティング業界の場合、AIテクノロジーはさまざまなワークフローやプロセスに急速に取り込まれており、わずか1四半期の違いでも、その差は歴然としている。
2023年度第1および第2四半期、DIGIDAYはパブリッシャー勢、エージェンシー勢、ブランド勢に対してAIの利用について訊ねており、第3四半期にも同じく、200社以上のパブリッシャー、エージェンシー、ブランドの幹部らにAIの利用の進展具合に関するアンケート調査を実施した。その結果、とりわけパブリッシャーとブランドにおいて、有意に進化していることが判明した。
パブリッシャー、ブランド、エージェンシーのいずれにおいても、いまやAIの時代であることに疑問の余地はないことが、今回の調査結果で明らかになった。ブランド勢の78%、エージェンシー勢の76%、そしてパブリッシャー勢の91%が2023年度第3四半期、AIはこの先数年間、自身のビジネスにとって最大のインパクトを有するテクノロジーになると、回答した。
2023年度第1四半期の調査では、ブランド勢の68%、パブリッシャー勢の79%がAIを今後最大のインパクトを有するテクノロジーに挙げており、両結果を比較すると、飛躍的な増加が――しかも、わずか半年のあいだに――起きたことがわかる。また、興味深いことに、AIがこの先最大のインパクトを有すると回答したエージェンシー勢の割合は、第1四半期と第3四半期で変わらなかった。これは、エージェンシー勢がAIテクノロジーにいち早く鞍替えした事実を示唆しているともいえる。
さらに、AIがアンケートの選択肢にあった他のテクノロジーを凌駕した点も注目に値する。第3四半期の調査において、メタバースはブランド勢のあいだで2位ではあるが、メタバースをこの先最大のインパクトを有するテクノロジーと回答した者は全体のわずか7%だった。
また、エージェンシー勢はわずか7%がバーチャルリアリティ(VR)を選んでおり、その結果、VRはAIに次いで2位だった。パブリッシャー勢の回答では、ブロックチェーンと暗号通貨がAIに次いで2位だったが、同テクノロジーがこの先最大のインパクトを有すると回答したのは、全体のわずか2%だった。

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The post DIGIDAYリサーチ:パブリッシャーとブランド、これまでに増して AI に傾倒 appeared first on DIGIDAY[日本版].
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