
- 2023年のプログラマティック広告収益に関する予測と実際の結果が異なり、特に第3四半期までに大きな収益を得ているパブリッシャーの割合が減少し、中程度の割合が増加していた。
- プログラマティック広告による収益が期待以下だったとしても、パブリッシャーは依然としてプログラマティック広告収益に高度に依存している。
- パブリッシャーのプログラマティック広告収益への依存は、オープンプログラマティックマーケットに大きく左右されていることが明らかに。オープンマーケットはプログラマティック広告収益全体に占める割合においても増加している。
昨年、パブリッシャー勢の計画通りに進まなかったことは多々ある。たとえば解雇、そして第4四半期の広告売上だ。プログラマティック広告収益も然りだろう。
300人以上のパブリッシャー関係者に対して実施したDIGIDAYリサーチの結果がそれを物語っている。
DIGIDAYが収集したデータによれば、プログラマティック広告収益に対するパブリッシャー勢の期待は2023年、実を結ばなかった。半数近く(45%)のパブリッシャー関係者が2023年第1四半期、プログラマティック事業の構築がこの先半年間の大きな、あるいは非常に大きなフォーカスとなるだろう、と答えた。ところが、2023年第3四半期までにプログラマティックから収益の大きな部分を得ているパブリッシャーの割合は、増加するどころか反対に減少し、収益に占める割合が中程度のパブリッシャーが増えている、という変化が起きていた。
より具体的に言うと、2023年第3四半期、プログラマティック広告から得ている収益の割合が大きい、または非常に大きいと答えたパブリッシャー関係者は28%で、2023年初頭の38%から減少した。一方、第3四半期では、プログラマティック広告が収益に占める割合が中程度と回答したパブリッシャーは35%で、第1四半期の21%から増加した。
とはいえ、パブリッシャー勢がプログラマティック広告収益に高度に依存しているのは明らかであり、彼らは依然、同収入源を成長株と見ている。2023年第3四半期、プログラマティック広告による収益の割合は非常に小さいが、少なくとも収入はあると答えたパブリッシャー関係者は87%で、昨年第1四半期の85%から微増した。同時に、今後半年間において、プログラマティック事業のさらなる構築に対するフォーカスは非常に小さいが、フォーカスはすると回答したパブリッシャー関係者は実に91%に上り、第1四半期の84%から有意な増加を見せた。
期待はプログラマティック広告に
同様の動向を示す別の結果もある。プログラマティック広告で多少なりとも収益を得ているパブリッシャーの割合は、2022年初頭以来――わずかではあるが――増加傾向にある。最近の数四半期にDIGIDAYが実施したアンケートにおいて、プログラマティック広告からまったく収益を得ていないと回答したパブリッシャー勢の動きを見れば、これは明らかだ。その割合は2022年を通して4分の1をわずかに下回るもの(22%)だったが、2023年第1四半期には15%に下がり、2023年第3四半期はさらに下がって13%だった。
同様に――そしてより決定的なことに――この先半年間、プログラマティック事業の構築に多少なりともフォーカスするつもりだと回答したパブリッシャーの割合も増加傾向にある(かたや、プログラマティック広告にまったくフォーカスしないと回答した者の割合は減少傾向にある)。プログラマティック事業の構築にまったくフォーカスしていないと回答したパブリッシャーの割合は2022年を通じて約4分の1だったが(第1四半期が23%、第3四半期が24%)、2023年第1四半期は16%に、第3四半期にはわずか9%に減少した。[続きを読む]
The post DIGIDAYリサーチ:期待ほどは増えていないパブリッシャーの プログラマティック 広告収益 appeared first on DIGIDAY[日本版].
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