
激動の1年が過ぎた今、マーケターは本格的な不確実性の時代が実はどのようなものであったかを理解しつつある。今から考えれば、それほど悪い状況ではなかったようだ。これは、DIGIDAYリサーチがエージェンシー、ブランド、小売業者の関係者合わせて100人弱を対象に行った調査の結果だ。
DIGIDAYの調査によれば、業界の内外で不確実性が蔓延していたにもかかわらず、エージェンシー関係者の見方は総じて楽観的だった。エージェンシー関係者の59%が、この1年間に自社の全体的な収益がある程度増加したか、大きく増加したと答えていた。
ブランドと小売業者のマーケターも、多かれ少なかれ似たような見方を示している。ブランドと小売業者の関係者の62%が、この1年間に全体的な収益が少なくとも増加したと述べた。また、こうした収益の増加が、ブランドと小売業者、そしてエージェンシーの人材に対する取り組みに影響していることが、このリポートから見て取れる。
経済情勢も影響
エージェンシー関係者の86%が、この1年間に少なくともいくらかを人材に投資したと述べた。ブランドと小売業者でも、78%の関係者が同じように答えている。ただし、データをもう少し細かくに見ていくと、こうした楽観的な見方もこの1年の経済情勢と無縁ではなかったことがわかる。エージェンシーの場合、過去1年間の収益が小幅な増加にとどまったとする関係者が48%だったのに対し、大幅に増えたと答えた関係者は11%に過ぎなかった。
ブランドと小売業者でも、43%の関係者が小幅な増加だったと述べる一方、大幅な増加と答えた関係者は18%とはるかに少ない。また、ブランドと小売業者、およびエージェンシーは、この1年間に人材への投資を行っていたが、その金額は少なかった。
エージェンシーの場合、人材にある程度の金額を投資したとする関係者が38%、少額を投資したとする関係者が25%だったのに対し、多額の投資を行ったと答えた関係者は22%だった。ブランドと小売業者でも、人材にある程度の金額を投資したとする関係者は39%、少額を投資したとする関係者は18%で、多額の投資を行ったと答えた関係者は21%だった。

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