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ECで加速するジェネレーティブ AI の導入。顧客のサイコグラフィック明瞭化や行動分析にも

記事のポイント

  • 米オンライン旅行代理店大手のプライスラインは、AIチャットボットを含む一連の旅行予約ツールの提供を開始し、旅行を計画する際のさまざまなアクションを可能にした。
  • プライスラインのAIチャットボットの導入は、ユーザーが旅行を計画する初期の段階ではなく、終わりに近いところから始められ、まずはユーザーがチェックアウトする際に質問を受ける形式を取り入れたという。
  • 多くの企業がAIツールの導入を加速するなか、一方で失敗事例も。エアカナダはチャットボットが顧客との会話で誤った情報を提供したとして、カナダの裁判所から返金を命じられた。

一部の企業にとって、最新のジェネレーティブAIツールをいくつか追加するだけはもはや十分ではないらしい。大規模言語モデルを活用して顧客向けのプラットフォームを全面的に見直す企業も現れている。

米オンライン旅行代理店大手のプライスライン(Priceline)は昨年6月、OpenAI(オープンAI)のGPT-4とGoogleのVertex AI(ヴァーテックスAI)を活用した「トリップインテリジェンス(Trip Intelligence)」を導入し、AIチャットボットの「ペニー(Penny)」を含む、一連の旅行予約ツールの提供を開始した。

そしてこのほど、開始当初は宿泊施設の予約しかできなかったペニーに、いくつかの新機能が追加された。今回のアップデートにより、チャットボットで直接旅行先を探したり、旅行の日程やプランをを作成・変更したりできるようになった。

実務以外の活用も期待

プライスラインで戦略およびブランドマーケティング担当シニアバイスプレジデントを務めるレズリー・クライン氏によると、トリップインテリジェンス以外の事業領域、たとえば検索連動型広告や自然検索、メッセージ形式、その他各種のクリエイティブ資産などでもジェネレーティブAIの試験運用を進めているという。同氏は、「プライスラインはジェネレーティブAIの可能性に非常に早くから強い関心を示してきた」と米DIGIDAYに語り、「ジェネレーティブAIがビジネスや生活のあらゆる側面を一変させる可能性は否定できない」と言い添えた。

ペニーのトレーニングには多様なデータソースが使われる。たとえば、高品質のコンテンツ、ファーストパーティデータ、現地での行動に関するデータなどだ。また、各種のAPI連携を通じて、プライスライン以外の質問にも回答できるという。さらに、これまで不透明だったサイコグラフィックデータや行動データの解明など、マーケティング戦略のほかの部分での貢献も期待されているようだ。[続きを読む]

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