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F1ブームに乗るファッション業界 IWCからパクサンまで広がる ブランド戦略

記事のポイント

  • 映画『F1』の公開により、F1人気がさらに拡大。高級ブランドから大衆ブランドまで、ファッション業界とのコラボが加速している。
  • IWCをはじめとする腕時計ブランドは、F1との技術的・文化的親和性を活かし、限定コレクションや映画との連動施策を展開している。
  • パクサンなどの若年層向けブランドもF1と提携し、ストリートファッションとの融合を通じて若者の共感と市場拡大を狙っている。

ブラッド・ピット氏主演の映画『F1』の公開に合わせて、大衆向けから超高級ブランドまで、F1ブームに便乗するファッションブランドを紹介する。

6月27日、全米で最大規模の公開が見込まれているのが『F1』だ。年老いたF1ドライバーを演じるブラッド・ピット氏主演の新作であり、フォーミュラ1(Formula 1)のCEOであるステファノ・ドメニカリ氏は、この映画の公開によって米国におけるF1のオーディエンス拡大につながることを期待していると語っている。公開初週末の興行収入は5000万ドル(約72億円)と予測されている。

もっとも、フォーミュラ1はすでに米国市場で数年間にわたって快進撃を続けている。きっかけは、2019年に配信がはじまったNetflixの人気シリーズ『Formula 1:栄光のグランプリ(Formula 1: Drive to Survive)』で、多くのアメリカ人がこのスポーツを知る契機となった。

2024年には新たに9000万人の視聴者を獲得し、その多くが米国や中国といった巨大市場に集中していた。

F1とファッション業界の接点が加速

こうした市場はファッションブランドがターゲットとする層とも重なっており、F1とのファッションコラボレーションがかつてないほど増加しているのも自然な流れといえる。ライセンス付きのTシャツが35ドル(約5000円)で販売される一方、F1に着想を得た一点ものの高級腕時計が100万ドル(約1億4400万円)超で取引されるなど、ファッションブランドはF1人気を取り込んだ商品展開を加速させている。

とりわけ腕時計ブランドはF1との関係を深めており、ジラール・ペルゴ(Girard-Perregaux)やリシャール・ミル(Richard Mille)といった名門ブランドがチームのスポンサーを務めている。タグ・ホイヤー(Tag Heuer)は最近、F1リーグ全体の公式スポンサーとしてロレックス(ROLEX)に代わってその座に就いた。

高級腕時計ブランド、IWCシャフハウゼン(IWC Schaffhausen)のCMOであるフランツィスカ・グゼル・エッタリン氏は、ラグジュアリーウォッチとモータースポーツには、技術面・文化面の両方で自然な親和性があると述べている。

「現代のレースカーは、空力とエンジン技術の結晶である」とグゼル・エッタリン氏は語る。

「F1は、競争やスリリングなドラマの舞台でもある。技術、スポーツ、スペクタクルが融合したこの現象は、現代の象徴的存在といえるだろう。F1と腕時計のあいだには多くの共通点がある。どちらも精密さや技術革新に満ちており、限界に挑戦する精神を共有している」。

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