
サードパーティCookieの廃止に向けて何年も費やした結果、結局GoogleはサードパーティCookieをChromeブラウザに維持することを決定した。
Googleのプライバシーサンドボックス担当バイスプレジデントであるアンソニー・チャベス氏は、米国時間7月22日公開のブログ投稿の中で、Googleによる「ウェブ上のプライバシーサンドボックスの新しい道筋」について概説した。サードパーティCookieを完全に廃止するのではなく、ChromeユーザーはCookieを使用するオプションにより、いつでもウェブ閲覧体験をカスタマイズ・調整できるようになる。この決定は、サードパーティCookieを廃止せずにユーザーのプライバシーを保護する代替手段について、Googleが広告主や規制当局から受け取ったフィードバックに基づいて行われたとされている。
チャベス氏は次のように書いている。「サードパーティCookieを廃止する代わりに、ユーザーがウェブ閲覧全体で得た情報に基づいて選択を行える新しい体験をChromeに導入し、その選択をいつでも調整できるようにする。我々はこの新しい道筋について規制当局と協議しており、展開の際には業界と連携していく」。Googleはこれらの新ツールの実装時期については明らかにしなかった。
ブランドからは安堵の声
この最新の発表は、不確実性のなかで何年も対応してきたeコマースブランドやマーケターにとって安堵感を与えるものとなった。サードパーティCookie廃止計画が2020年1月に初めて発表されて以来、GoogleはサードパーティCookieの削除を目指して期限を何度も延期してきた。Cookie廃止の動きはよりプライベートなウェブ体験を生み出すことを期待して進められたが、このようなツールが削除されれば、ブランドがウェブ上で人々の行動を追跡し、ターゲットを絞った広告を提供することがより難しくなったであろう。サードパーティCookieの廃止に備えて各ブランドは1stパーティ顧客データをさらに多く収集することに注力しており、Cookieが今後も維持されてもその注力は引き続き優先していくと述べている。続きを読む
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