
IAB(インタラクティブ広告協議会)の技術研究機関であるIABテックラボ(IAB Tech Lab)は、デジタル広告やメディア関連の手法、製品、ツールセットを誰もが利用できるようにすることを主な役割としている。そして2025年、彼らはこうした活動をさらに大規模に展開する予定だ。具体的には、CTV(コネクテッドTV)広告のサポートや、ブラウザに依存しないプログラマティック広告の推進に注力するという。
IABテックラボは今年、新たな仕様の策定と既存の仕様の更新を合わせて31件計画している。CEOを務めるアンソニー・カツール氏が、カリフォルニア州パームスプリングスで開催されたIABの年次リーダーシップ会議「IAB ALM」で1月28日に基調講演を行い、一連の計画を発表した。同機関は2024年に23件の仕様を更新したが、今年はその数を上回ることになる。
「(2025年に予定しているリリースの)多くはアドバンストTVに関するものだ。これには、CTVやストリーミングに特化した仕様や、リニアTVとCTVの融合を広告の観点から進めるための仕様も含まれる。また、もうひとつの重要な要素はプライバシーの保護だ。これら2案件が、一連の取り組みの大きな推進力となっている」と、カツール氏は基調講演前のインタビューで述べている。
ほかにも、パブリッシャーが新しいAPI経由で自社コンテンツを生成AI企業のLLM(大規模言語モデル)に提供できるようにするためのツールや、コンバージョン測定プロセスを標準化するためのAPIが開発される予定だ。また、アドテク業界でトレンドとなっているキュレーションの標準仕様をまとめ、キュレーションを強化するフレームワークのリリースも計画されている。
そこで、IABテックラボが2025年に予定している注目すべき開発計画の一部を紹介しよう。 [続きを読む]
The post IABテックラボの2025年戦略 CTV広告強化、 AI 連携、広告技術の進化 appeared first on DIGIDAY[日本版].
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