
時計業界の巨大企業をターゲットにするというLVMHの野望は秘密ではなかった。1月、ベルナール・アルノー氏の息子であるフレデリック・アルノー氏がLVMHウォッチ(LVMH Watches)のCEOに任命され、若きアルノー氏はすでにこのフランス最大手企業の時計部門に大きな変化を起こそうとしている。
最新のターゲットはロレックス(Rolex)だ。7月末、LVMHが同社の時計ブランドのひとつであるタグ・ホイヤー(Tag Heuer)をヨーロッパの大人気レーシングサーキットの公式計時スポンサーにすべく、フォーミュラ1(Formula 1、以下F1)と話し合いを行っているという噂が飛び交った。ロレックスは2013年からF1の公式タイムキーパーを務めている。
仮にこれが実現すれば、LVMHとタグ・ホイヤーにとっては見事な成果となり、ヨーロッパだけでなく世界中で爆発的な人気を誇るF1の人気に乗じてきたロレックスにとっては打撃となる。ある試算によると、米国でのF1視聴者数は2018年から2023年のあいだに4倍近く増加している。
ロレックスに対抗する新たな動き
それに対してロレックスは2011年以降、価格がほぼ3倍に上昇した。似たようなことは4月にもあり、ナイキ(Nike)がアディダス(Adidas)を上回る入札を行い、アディダスの本拠地であるドイツ代表サッカーチームの公式スポンサーの座を獲得するという大成功を収めている。
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The post LVMH の時計戦略:タグ・ホイヤーとロレックスのF1スポンサーシップ競争 appeared first on DIGIDAY[日本版].
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