
マイクロチップ、ゲーミング、eコマース。これまで別の次元に存在していたこの3つの世界が3月中旬、共通の話題を取り上げた。それが「人工知能(AI)」という、注目に値する有望なテーマである。
3月第4週に開催された3つの主要カンファレンス、NvidiaのGTC(GPUテクノロジー・カンファレンス)、GDC(ゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス)、リテール中心のShoptalk(ショップトーク)で、話題をさらったのがAIであるのは当然だ。
シリコンバレーでもラスベガスでも数えきれないほどの企業が、年に一度のイベントを活用して新製品や新サービスの売り込みを図りながら、時流にもしっかり乗っている。
しかし果たして、コンピューティングを推進し、データを増やせば、チャンスも増えるのだろうか? 増えるのはノイズだけということにならないか? Nvidiaがコンピューティングの次の時代の到来を告げるなか、cAIをリテールや検索、マーケティング、オムニバースに導入する新たな方法を開発しようと考える企業もある。
NvidiaのCEOが新AIチップを発表
3月18日、NvidiaのCEOジェンスン・フアン氏はGTC基調講演で、「Nvidiaでは、この8年で半導体の集積率が1000倍伸びている」と話した。「ムーアの法則の古き良き時代は5年で10倍、PC革命の最中、全盛期には10年で100倍だった。(中略)私たちが今進めているコンピューティングの処理速度はとても常識では考えられない速さだが、それでもまだ十分ではない」と言い添えた。
新たなAIチップ「ブラックウェル(Blackwell)」(有名な数学者であり統計学者でもあるデイビッド・ブラックウェルの名前に由来)のお披露目のあと、Nvidiaは自社製品のラインナップからほかの最新情報も数多く発表した。
Nvidiaの新しいツールには、発話やアニメーション向けAvatar Cloud Engine(アバター・クラウド・エンジン、ACE)を使用した「デジタルヒューマン」の創造も含まれている。これは自然言語処理を活用したリテールやゲーミングの環境でインタラクションを実現する。
同社は、AppleのヘッドセットVision Pro(ビジョン・プロ)で、ストリーミングが可能なオムニバースプラットフォームも提供すると発表した。さらには、ウェザーカンパニー(The Weather Company)と協働で、気候変動の理解を深めるために地球のデジタルツインの制作にも取り組んでいるという。[続きを読む]
The post Nvidia がAIを通してつなぐゲーミングとリテール領域。コンピューティングの「次の時代」のあり方 appeared first on DIGIDAY[日本版].
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