
5月初頭、広告テック大手企業のコロッサス(Colossus)から配信された広告について、広告のインプレッションに間違ったIDがラベル付けされていたことが、アダリティクス(Adalytics)により明らかにされた。
この発見により、広告テックのエグゼクティブは、ターゲットにしようとしていないオーディエンスを買い入れるように広告主を騙したとしてコロッサスを非難した。販売側のプラットフォームが広告のインプレッションに添付されたユーザーIDを変更することで、広告主に魅力的なものだと見せかけたというのが主張の内容だ。これにより、SSPはより高いCPMを徴収できるようになる。
申し立てられた不適切な行為は、その報告のなかだけでなく、不正行為について論じるデジタル広告エグゼクティブによって「Cookieスタッフィング」「IDミスマッチング」「IDスプーフィング」「IDスタッフィング」などいくつかの用語で呼ばれた。
Cookieスタッフィングは、クリックやインプレッションを意図しないユーザーや企業に誤って帰属させることだ。米DIGIDAYは数年前に、Cookieスタッフィングをアフィリエイトマーケティングに関するものとして解説したが、これはプログラマティック広告でも行える方法だということが判明した。しかし、前述したほかの3つの用語はどれも同じような意味で使用され、買い手が知らずに合意もなしで、売り手にとってより良い結果を得られるようにIDが変更されたことを示唆しているようだ。
本記事では、「スプーフィング」という言葉に不法な意味があること、その動作が偶然の不一致ではなく詐欺的な行為が関与していることから、「IDスプーフィング」と呼ぶことにする。ただ、ほかの記事ではほかの用語を使用している可能性があることは知っておいてほしい。続きを読む
The post Q&A:広告主を欺く「 IDスプーフィング 」とはいったい何なのか? appeared first on DIGIDAY[日本版].
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