
- TikTokは広告主に対し、認知から購入まで対応するフルファネル戦略を強化している。
- 新製品「Smart+」や「GMV Max」などを通じ、AI活用による広告ソリューションの高度化を進めている。
- 米国規制の不透明さが続くなかでも広告費は増加し、年間320億ドル超が見込まれている。
TikTokは広告主に対して、ブランド認知度を高めるだけでなく、パフォーマンスも提供するフルファネルとしての成果を促進する場として捉えてもらいたいと考えている。
TikTokの製品ソリューションおよびオペレーション部門のグローバル責任者であるデビッド・カウフマン氏は、2025年6月3日に始まった「TikTokワールド( TikTok World)」で、「我々は、最初のスクロールから最終的な購入まで、TikTokのフルファネルの成長を促進するツールをつくるために、パートナーに耳を傾け、共に構築してきた」と語った。TikTokワールドは、年1回TikTokが開催する広告製品サミットで、今年で5回目になる。
TikTokはしばらく前からこのメッセージを出し続けている。2023年11月からTikTokと仕事をしているエージェンシー、パワーデジタル(Power Digital)の最高戦略責任者、ベン・ダッター氏は、この主張に同意し、TikTokの焦点は以前からフルファネルにあったと述べる。
ダッター氏はこう語る。「TikTokは測定、ショップ、その他の広告製品に注力する一方で、紆余曲折も経験した。しかし、(TikTokは)自分たちが発見から教育、コンバージョンまで、あらゆることができると強く信じている。我々のインクリメンタリティデータは、彼らの考えが正しく、広告費に対する増分収益がメタ(Meta)と同等であることを示唆している」(ダッター氏は正確な数字を共有しなかった)。
TikTok、新ツールで広告主支援を強化
そうした成長にもかかわらず、多くのマーケターは、TikTokがメディア予算でより大きなシェアを占めるに値すると、まだ完全には確信していない。しかし、TikTokワールドで発表された新しいアップデートの数々によって、TikTokは支持を獲得し、長引く疑念を払拭するための新たな攻勢にでている。
TikTokのクリエイティブ・オペレーション部門のグローバル責任者、モーリッツ・バーチ氏によれば、同社の主要製品のひとつである「マーケット・スコープ(TikTok Market Scope)」は「前例のない」の分析プラットフォームであるという。この製品の目的は、広告主がファネルの各段階でオーディエンスを特定、理解、アクティベートできるようにすることにある。
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