記事のポイント
- メタ、サブスタック、フリップがTikTokクリエイター獲得を狙い、金銭的インセンティブを提供している。
- クリエイターは短期的な報酬には飛びつくが、長期的なロイヤルティの確保が課題となっている。
- TikTokのeコマース事業に匹敵する収益モデルを構築できるかが、競合プラットフォームの成否を左右する。
TikTokが全米での禁止の可能性という巨大な不確実性に直面するなか、競合プラットフォームはクリエイターの大量脱出の機会を逃すまいと躍起になっている。メタ（Meta）、サブスタック（Substack）、フリップ（Flip）といった企業はみな、現金ボーナスや株式といった金銭面の報酬をちらつかせ、TikTokのタレントを取り込もうとしているのだ。
メタは1月下旬、「ブレークスルー・ボーナス・プログラム」を導入し、TikTokのクリエイターに、インスタグラム（Instagram）とFacebookのリールに投稿することで3カ月で最大5000ドル（約77万円）を獲得できるチャンスを提供しはじめた。さらに、ジ・インフォメーション（The Information）の報道によれば、メタはフォロワー数の多いTikTokのクリエイターを対象に、限定のリール投稿に対して月間最大5万ドル（約770万円）の現金ボーナスを提供しているという。
ほぼ同時期、ニュースレタープラットフォームのサブスタックは、2000万ドル（約31億円）の「クリエイターアクセラレーターファンド」を設立した。これはサブスタックに乗り換えたインフルエンサーが収入を失わないよう保証するものだ。金銭面での保証に加え、サブスタックはクリエイターに「戦略面およびビジネス面でのサポート」、および新機能への優先アクセスを提供するとしている。続きを読む
The post TikTok からクリエイター大量離脱か。メタやサブスタックが金銭的インセンティブで獲得に動く appeared first on DIGIDAY［日本版］.
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